松田康子先生 ピアノ特別講座~3年生~
- 公開日
- 2026/10/16
- 更新日
- 2026/10/16
学校の様子
10月14日、本校学術顧問の松田康子先生によるピアノ特別講座を行いました。
松田先生は本校17期卒業の大先輩で、現在はドイツにお住まいのピアニストです。東京藝術大学・同大学院、ミュンヘン国立音楽大学をご卒業後、ヨーロッパ各地での演奏活動をはじめ、音楽大学での後進の指導や国際コンクールの審査など、幅広く活躍してこられました。毎年秋に帰国され、本校の生徒たちを熱心にご指導くださっています。
毎年3日間、各学年の生徒をご指導いただいており、この日は3年生のピアノ専攻生3名が、大学入試に向けて練習している曲のレッスンを受けました。2月の入試に向けて取り組み始めた生徒もいれば、間近に迫った試験に向けて仕上げに入っている生徒もいます。
レッスンでは、ソナタという形式をしっかりと考え、曲の構造や和声を理解することの大切さが語られました。また、アクセントやフレーズなど、楽譜に書かれた意味を探りながら、「小さくするところは、勇気をもって小さく」と、表現の違いを明確にするよう求められました。
さらに、「心の中の設定を修正して」と、音量や響きのイメージを見直すことや、関節の力を抜いて柔軟に使い、ペダルに頼りすぎずに表現することなど、具体的な指導もありました。
時には「襖の隙間から、何かな? という雰囲気で」「ここから2人がふざけ合っているのよ」といったユニークな言葉も。次々と投げかけられるアドバイスに、生徒たちも必死に食らいつき、何とか自分の演奏に生かそうと取り組んでいました。
今年は、松田先生がご自身の経験や音楽に対する思いを生徒たちに直接伝えたいということで、質問の時間も設けてくださいました。
コンクールや受験で人と比べてしまうという悩みに対しては、「完璧な人は一人もいない。あなたにしかできないことをやることが大切」とのお話があり、「あなたはあなたの道を行く」という言葉も印象的でした。
ほかにも、演奏中の緊張への対処法、協奏曲への取り組み方、海外留学の経験など、さまざまな質問に丁寧に答えていただきました。
大学入試を控えた3年生にとって、演奏への具体的なアドバイスだけでなく、これから音楽と向き合い続けていくうえでも、大切な言葉をいただいた一日となりました