授業紹介シリーズ③ 3年生「音楽理論」
- 公開日
- 2026/07/01
- 更新日
- 2026/07/01
学校の様子
今回は、音楽科の専門科目である「音楽理論」の授業を紹介します。
音楽理論は、音楽がどのような仕組みで成り立っているのかを学ぶ音楽科の専門科目です。本校では1年生から3年生まで3年間にわたって学び、音楽を深く理解するための土台となる力を少しずつ積み重ねていきます。
演奏するためには、楽譜に書かれた音を正しく演奏するだけではなく、その曲がどのような構成になっているのか、作曲家がどのような意図で音楽を作り上げたのかを読み解くことが大切です。また、作曲をする上でも、自分の表現したいことを形にするためには理論的な理解が欠かせません。
音楽は芸術ですから、感性や感覚はもちろん大切です。しかし、それだけでは乗り越えられない壁に出会うこともあります。その時に支えとなるのが音楽理論です。感性と理論、その両方があってこそ、より深い音楽表現につながっていきます。
3年生は現在、7月のオーケストラ定期演奏会で演奏するブラームス《交響曲第4番》第1楽章を題材に、楽曲分析に取り組んでいます。
授業では、「楽曲の特徴や、そこから感じ取った魅力を言葉で説明しよう」というテーマのもと、第1楽章を7つの場面に分け、グループごとに分析を行いました。
これまで3年間で学んできた音楽理論の知識を総動員しながら、互いに意見を出し合い、「ここが面白い」「この和声の変化が魅力だ」「この旋律にはこんな意味があるのではないか」と、音楽を言葉で表現しようとする姿が見られました。
発表では、分析した内容を説明するだけではなく、「ここがこの曲の魅力です」「ここをぜひ聴いてほしい」という思いが伝わるよう、それぞれ工夫を凝らしていました。
オーケストラ定期演奏会では、この曲を演奏する生徒もいれば、演奏しない生徒もいます。しかし、全員が同じ作品を分析し、その魅力を共有することは、学校全体で一つの演奏会をつくり上げることにもつながっています。
音楽を「演奏する」だけでなく、「考える」「言葉にする」ことによって、作品への理解はさらに深まり、演奏の幅も大きく広がっていきます。音楽理論の授業は、そんな音楽の奥深さを学ぶ、大切な時間となっています。