(アーカイブ)2016年1月16日)大学入試センター試験に向けて
- 公開日
- 2017/05/02
- 更新日
- 2017/05/02
校長室ウェブログ
いよいよ明日より2日間大学入試センター試験。今年の受験者は、56万3768名で前年度比4636名増と発表されています。本校からも6割近くの生徒が受験します。
振り返ってみると、大学入試センター試験の前身にあたる大学共通一次学力試験が初めて導入されたのは、1979年度入試、今から37年前のことです。私はその年、高校3年生で、「共通一次元年」最初の受験生となりました。当時はすべての受験生が「5教科7科目」を受験しなければならず、理科と社会科も2科目ずつ、特に文系の私にとっては数学に加えて理科2科目の負担は相当なものでした。模擬試験の結果も芳しくなかった私は、1月の共通一次試験、3月の二次試験という、とてつもない大きな壁が2つも立ちはだかり、それをいかにして打ち砕くか、というような圧迫感と追い詰められた気持ちがありました。
以前読んだ本に、厳しい局面に立った時、目の前に大きな「壁」が立ちはだかっていると思うのではなく、次のステージ、次の段階に行く「扉」だと思って自分の力でその扉を開けに行こう、と書いてありました。自分が高校生の時にはなかなかそのような考え方にはなれませんでしたが、37年経って、今の高校生にはぜひそういう捉え方で、自分を信じて、自分の力を尽くしてほしいと思っています。
センター直前の校内説明会では、校長としてそのように応援のメッセージを送り激励しました。今年度4月からの様々な学校の姿を動画にして3年生に見せたのは、これまでの悩みや苦しみ、頑張りや周りからの励ましを思い出して、不安を抑え挑戦する勇気をもって臨んでほしいからです。私からのメッセージにぴったりの『扉』(アーティストGReeeeN)の曲を聴いてもらって気持ちを高めてもらいました。
私が受験した「大学共通一次学力試験」は、1990年から「大学入試センター試験」となり、2006年にはリスニングが導入されました。大学入試はその時々の時代や社会情勢、教育の在り方を反映してきましたが、現在は高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の三位一体改革のため、高大接続改革実行プランの策定が進められています。ここ数年の間に大学入試センター試験に変わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」と、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」が実施される計画となっています。これからの社会を担う世代に求められる力、キャリア発達、学校での教育内容と方法などについて十分な検討と見極めを行い、入試が単なる“選別”の道具とならないようにしなければなりません。
すでに卒業後の進路が決定している生徒も、これからが入試本番の生徒も、それぞれの、目の前の「扉」を開け、次のステージへ確かな一歩を踏み入れる姿を最後まで見守りたいと思っています。
2016年(平成28)年1月15日 校長 吉田 功