図書館ニュース発行
- 公開日
- 2025/06/19
- 更新日
- 2025/06/19
校長室ウェブログ
このほど本校図書館から在校生に向けた「図書館ニュース」が発行されました。今号は新転任の教職員からの本にまつわるメッセージを掲載しています。ここでは校長の寄稿を紹介します。
(在校生の皆さんへ>図書館ニュースはTeamsで配信されています。)
「情報検索 〜図書館を活用しよう〜」 校長 大窪 英行
皆さんの情報を調べるツールは何ですか。スマホ、それとも皆さんが持っているiPadでしょうか。技術の進歩により、どこにいても簡単にインターネットにつながる時代となりました。ここ数年、生成AIが急速に普及し、個人がビックデータを活用できる時代となり、まるで有能な秘書が我々一人一人についているかのようです。
情報そのものが社会に多数存在し、さまざまなメディアから発信され続けています。この状態はむしろ情報が氾濫しているといった方が適当であるかもしれません。
和英辞典で「情報」を引くと数々の訳語が出てきます。
・information 情報、資料、知識…
・news 情報、知らせ…
・intelligence 情報、報道、知識 諜報機関…
・data 資料、データ、情報、事実…
・observation 情報、資料…
etc. (ジーニアス和英辞典より引用)
日本語で広く「情報」と言えば、さまざまな意味があることがわかります。私たちを取り巻く社会にはさまざまなニュース(news)やデータ(data)そしていわゆる情報(information)があふれています。これらの情報を取捨選択して、自分が求めている情報を選び出す力をつけていかねばなりません。そうして得られた情報こそが、目的を解決する本当に意味のある情報です。自らが獲得したそれらの情報は、自分の知識として蓄積されることになります。
知識もひとつの情報ですが、これも活用されてはじめて意味を持ちます。単に知っているだけという知識(knowledge)ではなく、知っている情報を活用して別のものにつなげられる知識・知能(intelligence)を持ちたいものですね。
誰でもが情報を発信できるネットの世界は、情報の宝庫であるとともに、個人のつぶやきやろくに吟味されないまま発信された情報から信憑性が疑わしい情報まで多種多様です。一方で、書籍類は一般的に出版される前に十分に吟味され、よくまとめられている場合がほとんどです。ネットばかりに頼らず、辞典や書籍をゆっくり調べてみてはいかがでしょう。ページをめくることで新たな知識との出会いや発見があるかも知れません。特に本校図書館は、他校にはないほど美術関連の書籍が充実しています。ぜひ図書館を活用してみましょう。
この文は、今から6年前に私が銅駝美術工芸高校の図書館ニュースに寄稿した情報に関わる文章をリライトしたものです。ICT機器やAIの進歩は目覚ましいものがありますが、それを使う人間の成長は追いついていないのではないでしょうか。ネットに問いを投げかければ瞬時に回答を返してくれますが、その情報の真偽を見極め、情報の解像度を高めなければなりません。特に皆さん自身が発信者となる場合は、あなたしか語れない経験や体験を踏まえた情報が必要です。高校時代の様々な取り組みや経験が皆さんの感性を刺激し、大きく成長させてくれることでしょう。