学校日記

2年生EEP特別講義・安成哲三先生講演会

公開日
2013/11/23
更新日
2013/11/23

学校の様子

 11月16日(土)土曜活用講座終了後の13時20分から,総合地球環境学研究所所長で,名古屋大学・筑波大学名誉教授でいらっしゃる安成哲三先生にお越しいただき,7階「京一商・西京メモリアルホール」にて,EEP特別講義を行っていただきました。
 これは,京都市社会教育委員による「第8回京(みやこ)まなびミーティング」(出前授業)として行われたものです。
 演題は「地球温暖化と人類の未来について」。豊富なデータを示しながら,地球温暖化には二酸化炭素等の増加に伴う「水蒸気量の増加」によって温室効果が加速化しているという面も大きいことを示されました。また,人間活動の影響として,温暖化とは逆の,エアロゾル(大気中の汚れ物質)による直接・間接的な日傘効果(冷却効果)もあり,1970年代の寒冷化はこの影響ではないかと述べられていました。そして,温室効果ガスやエアロゾル等の放射強制力(エネルギー変化を通して大気を暖める,冷やす割合)を総合して考えると,気温上昇の原因の半分以上が温室効果ガスであること,そしてその放出量をどうするかという私たち人類の選択次第で今後の地球の気候状態も大きく変動することを述べられました。
 そして,地球温暖化が地球の降水過程に与える影響(全体の降水量変化はそれほどでもないが,内容が変化し,降るところは降り,降らないところは降らなくなって,豪雨の割合が増える)についても説明され,人間が地球環境に与えている影響は温室効果ガスのみにとどまらず,地球環境はもう臨界点(tipping point)に達しているのかもしれないこと,つまり「ししおどし」のように突然平衡状態が崩れてしまう可能性についても警鐘を鳴らされました。講演後の質疑応答では,自分たちの行為の影響は,ずっとあとから出てくるものであり,後の世代のために価値観を変えていくことが大切であることなどを述べられました。
 このお話しいただいたことを一人一人が真摯に受け止め,今後の行動に反映していくことが大切です。安成先生,お忙しい中御講演下さり,有り難うございました。
 
[写真]
 1・2枚目 御講演中の様子
 3枚目 終了後の質疑応答(聴講しておられた京都市社会教育委員齊藤修氏
     =京都新聞相談役=からの質問)
 4枚目 生徒からの謝辞