価値ある遅刻
- 公開日
- 2021/04/27
- 更新日
- 2021/04/27
校長室から
いつもたくさんの方々にホームページを見ていただき、どうもありがとうございます。
今年度は例年以上に閲覧して下さる方が増えたと思います。
心より感謝申し上げます。
さて、毎日、朝読書の時間に校内、各教室を回っています。
集中して読書に励む生徒が本当に増えました。ほとんどの人がしっかりと読めています。朝は穏やかな音楽が流れていて、担任の先生方は早めに教室に上がり、生徒を教室で待つ感じです。
そして落ち着いた環境で朝読書が始まります。こうした朝のスタートが穏やかに切れているところが、現在の落ち着きに至っているものだと思います。
そんな中、遅刻してきた生徒と会いました。
「どうしたん?」と聞きますと
「家のネコが具合が悪く、落ち着くまで様子を見ていたのです」とのことでした。
私はその優しい思いに心が動き、嬉しかったです。
そこで私は以前のことを思い出しました。
当時勤務していた学校で私は野球部の顧問をしていました。
朝練習をしていたのですが、キャプテン・副キャプテンをはじめ、主力メンバーが全然来ません。朝練習はおろか、朝学活が始まっても登校してきませんでした。すぐに家に連絡したら、とっくに朝早くに家を出たとのことでした。
サボっているとは思いませんでしたが、何かあったのでは?とだんだん心配になってきました。するとはるか遠くから一生懸命走ってくる4人組を発見しました。
ハアハアと大きく息をしながら駆け込んできた彼らのズボンはドロドロになっていました。
「どうしたの?」と聞きますと、
「川の近くで犬が網に引っかかって動けなくなっていたので、みんなで助けていたのです」
「それでどうなったん?」
「はい、何とか無事に救出できました」と笑顔で答えてくれました。
私は「みんな価値ある遅刻やね〜。本当に良くやった。君らはすごい。本当に優しいね。先生も嬉しいわ」と泥まみれの坊主頭を撫でました。
今日のネコのお話を聴いて、ふと大昔の野球部の生徒達の顔が浮かんできました。
昨年度、大淀中ではいずれも登校中に、岩に挟まり動けなくなったカメを救出してくれた男子生徒達や横断歩道上で車にひかれそうになっている子ネコを救出してくれた女子生徒がいました。
こうした生き物の命を大切にする優しさって、本当に人の心を温かくしてくれますね。
何だかとても嬉しい気持ちになった朝でした。
本日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。