『南風、吹かせ!」〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2017/03/27
- 更新日
- 2017/03/27
校長室から
「南風は吹いたか」
大相撲春場所が、横綱“稀勢の里”の大逆転優勝で幕を閉じました。それにしても、横綱はよく頑張ったと思います。このところ相撲放送から離れていた私でも、昨日の優勝決定戦は手に汗を握ってTV画面を凝視しました。表彰式の国歌斉唱の場面では、横綱が涙を流すシーンが放映されましたが、ここではもらい泣きしそうにもなりました。
さて、春場所が終わる頃、京都には本格的な春が訪れます。「春は出会いと別れの季節」と言いますが、この時期には、通常“別れ”の方が先にやってきます。
先日の卒業式に続いて教職員の人事異動の時期を迎えました。様々なことに一緒に取り組んできた仲間との別れは寂しいものですが、今年については、何と自分が異動することになりました。内示の連絡を受けて以来、目の前の世界がそれまでとは全く違って見えています。子どもたちや教職員の存在が少し遠くへ行ってしまったように思えます。(実は自分が離れていっているのでしょうが…)彼らの様子や表情もこれまでとは違って見えますし、彼らとの会話も今一つしっくりときません。
向島中学校の校長としては、たった2年間の勤務でした。校長として一体何ができたのか、本当に子どもたちや保護者・地域の皆様のお役にたてたのか、反省することしきりです。
着任式の日、整然と並ぶ生徒の姿に嬉しい驚きを感じました。集会で、堂々とした立派な態度で話す代表生徒を頼もしく感じました。明るく朗らかな子どもたちとの学校生活が楽しくて仕方ありませんでした。私の構えるカメラに向かって笑顔を振りまいてくれる生徒たちを我が子のように思っていました。行事の度に確実に成長を遂げる生徒たちを誇りに感じもしました。狭義の学力や生徒指導上のことで悪く言われると本気で腹が立ちました。保護者や地域の皆様方には、色々な場面で助けても頂きました。部活動の試合やコンクールの場面で、保護者の方と一緒になって熱狂的に応援したことも楽しく素晴らしい思い出です。
着任式と始業式を公開したこと。吹奏楽部の発表会で教職員が一緒になって歌い踊ったこと。音楽コンクールにすべての学年で学年合唱をとり入れたこと。学年道徳や全校集会で、大人数の前でも自分の思いを自分の言葉で語れる生徒が増えてきたこと。卒業証書授与式で、一人ひとりが証書を受けとるようにしたこと…etc。この2年間で、向島中学校をプラスに変化させられたことも少しはあったかなとも思います。
横綱稀勢の里は、勢いある春の風を吹かせました。「南風、吹かせ!」と唱えてきましたが、少しは向島中学校を温められたでしょうか。「校長先生が来て、向島が柔らかくなった。」生徒が言ってくれた嬉しいその言葉をもって次の学校で頑張ります。