『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2017/02/16
- 更新日
- 2017/02/16
校長室から
「受験は団体戦」
中学生の頃から本格的にソフトテニスに取り組んできました。楽しさも厳しさも喜びも悲しみもこの競技の中で多くを学びましたし、今も大事な人間関係があるのはこのスポーツに携わってきたお陰です。
テニスは基本的に個人スポーツですが、団体戦という部門があります。卓球やバドミントン、柔道や剣道、相撲などにもこれはあり、最近ではフィギュアスケートや水泳、体操競技でも団体戦が注目されてきました。そうそう、アニメと映画で一躍有名になった「ちはやふる」もカルタ界での団体戦の話です。団体戦は、個人の点取り合戦なのですが、これがなかなかプレッシャーがかかるのです。事実、私は学生時代の一時期、リーグ戦(団体戦)で勝てなかったり、格下と思われる相手に苦戦を強いられたりと苦い経験をしました。当時はキャプテンを務めており、『自分が勝たなければならない』という気持ちが重圧となって勝てないのでした。一方で、個人がチームのことを思い、選手と控え選手(応援の人たち)とが一体になってプレッシャーの中で戦うこの部分が団体戦の大きな魅力になっています。事実、仲間の声援を背中に受けながらプレーをしたあの青春時代は今も私の宝物です。また、これらの感覚は野球やサッカーなどのチームスポーツに繋がるところだとも思ってやってきました。
教師になって、テニス部を指導するようになってからも団体戦を大事にしてきました。その楽しさと、団体戦で勝つことの意味を部員に強く説いてきたものです。
さて昨日、3年で公立高校の前期選抜試検に向けて、激励と最終注意のための学年集会がもたれました。直前に学年主任が校長室に連絡に来ました。「生徒指導があって、教師が何人かそちらに着かなければならない」というのです。仕方のないことかとも思いましたが、次のように返答しました。
「高校受験(検)は団体戦です。その決起集会に一部であっても担任の先生がいないということは避けるべきです。できる限り全員で臨めるよう調整し直してください。」
用意していた訳ではありませんが、上手く言ったものだと自分自身の言葉に感心しています。そうなのです。高校受験(検)は、一人ひとりが学年というチームのことを思って戦う団体戦なのです。しかも、この団体戦は点取り戦ではありません。全員が勝たなければならない特別な団体戦なのです。
学年集会での激励の言葉は次のように締め括りました。
「明日の試検、学校によっては一人で受けに行く人がいるかもしれません。また、テストの間は一人で答案用紙に向き合います。しかし、君たちは決してひとりじゃない。ここに居る先生も含めたみんなが別々の場所で頑張っているんだということを思っていて欲しい。みんながいるから、仲間も頑張っているから自分も頑張るんだという気持ちでやっておいで。健闘を祈っています。」