『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2016/11/29
- 更新日
- 2016/11/29
校長室から
「ハチドリのひとしずく」より
秋が深まり、朝晩の寒さが早くも冬を思わせます。バイク通勤の私にとっては厳しい季節がやってきました。
さて、12月は「人権月間」です。我が国では「世界人権デー」である12月10日を最終日とする一週間を「人権週間」として各地で人権尊重を訴える集会やキャンペーンを行っています。来週その「人権週間」を迎えるにあたって、本校でも「総括考査」最終日の25日に全校集会を行って生徒と教職員全員で人権について考える機会をもったところです。
ところで人権といえば、26(土)・27(日)の2日間、第68回全国人権・同和教育研究大会(全人同教)大阪大会に参加してきました。今年は熊本でこの大会が計画されていたのですが、4月の震災によって開催が難しくなりました。これまで一度も大会を中断させたことのない大会事務局は、急きょ大阪市での開催を提案し、近隣都市の協力も得て2日間の大会を実行しました。例年に比べると参加者は少なかったように思いますが、それでも期待通り、心が熱く揺さぶられる提案や参加者の発言に触れ、新たなエネルギーを充電してくることができました。また、全国に居る人権教育を通じて知り合った仲間と出会うこともこの場の楽しみの一つです。今年も鹿児島や愛媛、滋賀の仲間と再会し、更に西宮に新たな仲間の輪を広げることができました。
今年の京都市の中学校代表はお隣の向島東中学校でした。一人の生徒に焦点を当て、担任教師が中心となって学級や学年集団(生徒と教職員)の取組によってその生徒が変容していった様が丁寧に報告されました。“教育とは、かくあるべき”と、目標をもって粘り強く取り組むことの大切さを再認識させてもらうと同時に、本校教育を見つめ直す気持ちを新たにして帰ってきました。
向島東中学校の報告テーマの冒頭に「ハチドリのひとしずく」という文言が付いており興味を引かれました。報告内容を紹介することは控えますが、こちらについては、皆さんにも知ってもらいたいので是非紹介させてください。
ハチドリとは体長10センチ程度の小さな鳥で、花の蜜を主食としています。ブンブンとハチと同様の羽音を立てるためそのように呼ばれています。『ハチドリのひとしずく』は南米の先住民の言い伝えを物語にしたものです。
森が燃えていました 森の生き物たちは、われさきに逃げていきました でも、クリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落しています 動物たちは、それを見て 「そんなことをして、一体何になるんだ」と笑います クリキンディは、こう答えます 「私は、私にできることをしているだけ」
「人権週間」にあたって、私たちも自分にできる「ひとしずく」を見つけて一歩を踏み出してみてはどうでしょう。