学校日記

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

公開日
2016/09/27
更新日
2016/09/27

校長室から

「行事で育つもの」
 “秋の日はつるべ落とし”昔の人は上手くいったものです。ところで、“つるべ”を知らない人が増えているのではないでしょうか。はて、うちの若い教員たちは知っているのでしょうか。昨日、国語の授業を観ていて同じようなことを思いました。慣用句やことわざの学習だったのですが、「ぬかに釘」「のれんに腕押し」を教える際に、先生が「ぬか」と「のれん」の説明をしていました。確かに、特に「ぬか」は具体物を見たことのある生徒が少ないかもしれません。
 秋分の日がすんで、昼の時間がドンドン短くなっていきます。ついこの間まで7時半くらいまで明るかったのに、今は6時で既にうす暗くなっています。
 さて、この時期の学校は活気に満ちています。特に放課後は生徒も先生も大忙しですが、イキイキと楽しそうに動き回っています。合唱の練習、学習発表会の練習、“めくり制作”などの音コンの準備、体育大会の準備などです。そうそう、4時以降は部活動を頑張る声も校内に響き出します。
 特に、夏休みで部活動を引退した3年生たちは、新しい活躍場所を見つけたとばかり積極的に動いています。元々、部活動に熱心な人たちは学校が大好きなので、何事にも一生懸命取り組みます。一生懸命に取り組むから楽しいし、楽しいから尚更頑張ります。一方私もこの活性化した学校のムードの中、子どもたちと劇づくりや展示作品づくり、合唱の練習に励んだ日々のことを毎日のように密かに思い出しています。
 行事の意味について、改めて考えてみました。行事の目的は、ひと言で言うなら「仲間づくり(=人間関係づくり)」です。PCやスマホ、SNSの発達によって一人で遊ぶ子どもたちが爆発的に増えました。それにつれて、人間関係をうまく結べない若者が増えてきたと言われています。若者のコミュニケーション力不足が国民的課題のように言われて、もう随分長くもなりました。
 行事を作り上げていく際には、自然とコミュニケーションが生まれます。時にはぶつかることもあるでしょうが、それもまた勉強です。どんな言い方や行動をすれば人は嫌がるのか、あるいは喜んで共に動くのか、経験しなければ分からないことがたくさんあります。対立したり共感したりしながら一つのものを作り上げるからこそ、出来上がった時に感動が生まれるのです。そして、その感動が子どもたちの心を育てます。教科の勉強が出来ることはもちろん大切ですが、豊かな感性と温かな心をもち、人と接することが上手な人って素敵ですよね。 
 保護者や地域の皆様、来月には様々な発表の場があります。子どもたちが仲間と協力しながら作り上げてきた有形・無形の作品を是非見にきてやってください。
 真剣な眼差しと心からの応援が、子どもたちをまた大きく成長させてくれます。