学校日記

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

公開日
2016/08/30
更新日
2016/08/30

校長室から

「死んだらアカン!」
ストレスでもう生きていけそうにないです。…さすがにもう耐えられません。…学校生活も散々だったし、…噂流したりそれを信じたりいじめてきたやつら、自分でわかると思います。もう二度といじめたりしないでください。…家族へ、先立つ不孝を許してください。…みんなに迷惑かけるし、悲しむ人も居ないかもしれないくらい生きる価値本当にないし、綺麗な死に方すらできないけれど、楽しい時もありました。本当に13年間ありがとうございました。【30日京都新聞朝刊から】
 読み進めるのが苦しくなります。25日に青森市で列車に飛び込んで自殺したとされる中学2年女子生徒の遺書が公開されました。遺書はスマートフォンに保存されていたようです。前日には、19日に青森県東北町の中学1年男子生徒が自宅の小屋で首をつって自殺を図っていたことが報道されたばかりです。「いじめがなければもっと生きていた」との趣旨の記述、いじめに関わったとする生徒の名前もその書置きの中にあったそうです。
 このような形で子どもを失った親の気持ち、遺書や書置きを見つけた時の気持ち、それを知らされた学校関係者の気持ちを綴る言葉を見つけられません。
 毎年、長期休業が終わる頃に自殺者が急増するそうです。亡くなった生徒たちのことは全く知りません。もちろんこの子たちを救うことができるはずもありませんが、教育に関わる者の一人として『自分に何か出来ることはなかったのか!』と考えてしまいます。そう考えながら報道に触れている教育関係者は多いのではないでしょうか。
 『死んだ方がまし…』『死んだらきっと楽になる…』そう思うほど苦しかったのでしょう。でも、本当にほかに方法はなかったのでしょうか。しんどい気持ちを誰かに打ち明けて、相談に乗ってもらうことはできなかったのでしょうか。「学校がしんどいなら、学校に行く必要はないよ。」誰かに相談をしていたらきっとその人はそう言っていたと思います。そして、じっくりと時間をかけて話を聴き、解決への道を一緒に探ってくれるはずです。子どもたちの周りには、学校の先生を初めてとしてそんな人がきっとたくさんいるはずです。
 この文章を読んでいる人たちは、おそらく向島中学校や私の関係者だろうと思います。だから、声を大にして言います。
「命を大切にしてください。死んだら絶対にアカンって!」
 ひょっとしたら、学校の先生は『しんどいことから逃げるな!』『立ち向かえ!』なんて言うと思ってへんか。そんなこと全然ないからな。人生80年、長いんやで。きっとこの先、楽しいことかって一杯あるって。もし、『死にたい』と思っている人が居るとしたら、徹底的に話を聴くから誰かに相談して。君のこと、一生懸命考えるから。
 私たち先生を頼ってみてぇや。絶対、悪いようにせんから。