学校日記

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

公開日
2016/07/28
更新日
2016/07/28

校長室から

「熱い涙」
 26日、神奈川県相模原市の障がい者施設で起こった殺傷事件には強い衝撃を受けました。近所の人によれば、容疑者は礼儀正しく人当たりの良い青年だったと言います。事件後度々、彼が移送される様子がTVで放映されていますが、不敵な恐ろしい程の笑いを浮かべ、正気ではないような様子が見てとれます。一体なぜ、何がきっかけで彼の人格は変わったのでしょう。徐々に明らかになるのでしょうが、容疑者に起きた事実を知る必要があるように思います。
 さて、夏休みに入って1週間が経ちました。本当にあっという間でした。この間の強く心に残っていることを幾つか記しておきたいと思います。
 先ずは24日。女子テニス部の団体戦。敗色濃厚となった時です。私の隣の3年生がシクシクと泣き出しました。「君らの部活動もこれで終わりやな」そう声をかけると、シクシクは更に大きくなって隣の生徒へと伝播していきました。最後の試合、彼女らはメンバーから外れて応援に回っていたのです。この涙の訳は深いです。感慨・悔しさ・安堵・寂しさ・充実感等が入り混じった涙だったのでしょう。美しい涙でした。
 2つ目は22日。バレー部のベスト8をかけた戦いです。力は相手が上だったと思います。チャレンジャーとして序盤から思い切って攻めました。それが上手くいきます。何度も序盤に失点を重ねる試合を観てきましたが、この一戦は序盤にリードしました。『こんな戦いができるのなら、もっと楽に勝てた試合があったのに…』いつもベンチで腕組みをしながら見守っている顧問の先生が興奮してコート付近まで躍り出て選手を激励するシーンもよかったです。最後にあのプレーが観られてよかった。
 3つ目は25日。テニスの表彰式です。前任校の男子テニス部のキャプテンに3位の賞状を渡し、講評を終えて閉会式を終えました。すると、3年生全員が私の前に集合し、コメントを求めます。「君たちが心身ともに逞しく育った姿を観られて、こんなに嬉しいことはない。府大会でも大いに頑張れ!」そんなことを言ったと思います。私へと真っ直ぐに注がれた子どもたちの目から涙が溢れていました。
 野球部、男女のバスケットボール部、サッカー部、バレー部、卓球部に男女のテニス部、本当にたくさんの最後の戦いを終えた後の涙を観ました。しかし、その時には掛ける言葉が見つかりませんでした。いえ、下手に声など掛けてはいけないのだと思いました。その場は選手と顧問の先生とだけの大切な時間です。暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、叱られたり褒められたり、感謝したり文句を言ったりしてきたけれど、長い時間を共有してきた者たちにしか分からない大事な大事な時間だからです。
 既に校長室の窓外では新チームでの熱い練習が始まっています。一年後、また熱い涙が見られると思います。教師の仕事って、なんて素晴らしいのでしょう!