『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2016/06/08
- 更新日
- 2016/06/08
校長室から
「道徳の時間」
6月5日、今年度の「日曜参観」を終えました。あいにくの雨模様でしたが、今年も多くの保護者の方に来校していただきました。「来んといてや!」そう言うのかもしれませんが、保護者の方が観に来て下さるのを楽しみにしている生徒は実は多いのです。
さて、昨年度の日曜参観から各学年各学級で道徳の授業を公開しています。京都市全体で6月と11月とを道徳月間と定め、保護者や地域の方に公開するようにしています。かつては、教科の時間に比べると道徳や特別活動(学活)、総合の時間には参観者が少なかったりもしましたが、近頃ではそうでもなくなってきたようです。「分かる」「分からない」がないのでどの子も参加しやすく、生徒の活躍の場面が多いため保護者の方も面白いのだと思います。また、教材について考え、意見や思いを述べるその内容が、親の知っている姿からは思いもよらないくらい深いものであったりすることも興味をもたれる原因でしょう。道徳の授業を参観されている保護者の方が深く頷いておられたり、涙を流されている場面を見ることは少なくありません。
ところで、道徳って一体なんでしょう。京都市中学校PTA連絡協議会が出しているポスターに「私からマ・モ・ル」というフレーズがあります。「マ・モ・ル」とは、マナー・モラル・ルールのことですが、これを頼りに考えてみます。一番分かり易いのはルールです。ルールとは守らなければならない「きまり」のことです。守らないと、罰則を受けることもあります。モラルが道徳です。モラルとマナーの違いが難しいところですが、私は、モラルは考え方や心のもち方の問題で、それが態度や振る舞いとして現れたもののひとつがマナーだと考えています。喫煙を例にとってみます。中学生がたばこを吸うとルール違反です。成人が吸う場合でも、人込みや食事中だとマナー違反です。「人に迷惑をかけないように」とか「人に優しく」とか、よりよく生きる方法について深く考え、行動に移そうとする部分がモラルだと思うのです。
日曜参観では、3年の学年道徳を担当して「友情」について共に考えました。本テーマは、中学生にとっては身近すぎて、案外それが上手くいっていない為に苦しんでいたりもして、ややもすると考えたくない内容かもしれません。
中学生らしい素直な意見がドンドン出されました。「生徒会の仕事などで部活動に行けないことが多くて申し訳ない。でも、最後の大会に向けてみんなで頑張りたい。」「部活のみんなが上達しているのを見て、『凄いなー!頑張ってるなぁー』って感じてる」この発言に対しては、「本当は悔しいんやな?」と私が言葉を添えると、その子は涙をこぼしました。純粋で実直だからこそ力のあるメッセージが続きます。観ている大人の心を揺さぶる中学生の言葉の力に驚かされもしました。そして、改めてそんな道徳の時間を大切にしたいと感じました。やっぱ、たまにはこうして授業をしたいですね。