学校日記

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

公開日
2016/05/11
更新日
2016/05/11

校長室から

「習熟度別分割授業」
 ことしのGWはよい天気に恵まれました。一方、学校のある日は、この時期にしてはやけに雨が多いように思います。例年なら半袖で過ごす教職員がもっといますが、今年度は私も含めてまだ上着を着ていている者が目立ちます。
 授業が始まって約1カ月が経過しました。毎日各教室を観て回ります。どのクラスも活気があり学ぶ雰囲気に満ちていて、よいスタートが切れたと嬉しく感じています。学校生活の中で最も長い時間を過ごす各教科の授業が充実していることは極めて重要です。
 ところで、普通学級の中で1クラスだけ6〜8人の少人数で学習が進行している学級があります。2年生の数学で、昨年度から取り組みだした「習熟度別少人数分割学級」です。これまでも少人数による分割授業に取り組んではきました。しかし、名簿の奇数と偶数、あるいは前半と後半で分ける「単純分割」では、教師の生徒一人ひとりへの関わりは多く(厚く)なるものの、顕著な効果が得られなかったようです。そこで、生徒の能力に応じた学習内容と学習方法を工夫できる「習熟度別分割授業」に切り替えました。習熟度別にすると、生徒の差別化に繋がるのでは…と懸念もされました。そこで、クラス分けの際には教科担任だけでなく学級担任も一緒に丁寧に面談を行い、基本的には本人の希望と保護者の了解を得たうえで決定するようにしました。
◎ゆっくりと簡単に教えてもらえる ◎わかるから授業が楽しい ◎勉強方法が一人ひとりに合っている ◎細かく教えてもらえる ◎点数が上がった −S1クラス
〇授業の進むのが速くてうれしい 〇授業のペースがちょうどよい 〇全員で授業を受けている感じがする 〇応用問題がたくさんできた       −S2クラス 
 これらは、昨年度の研究報告書から抜粋した現3年生の感想です。
「一斉授業や単純分割では、どうしても拾えなかった生徒たちに力がつけられていることが一番です。」こちらは指導に当たる教師の言葉です。
「今までやったら1時間中“ボーっ”としてたり、分からんまま授業が終わったけど、このやり方になってメッチャよう分かるようになった。勉強が楽しい。このクラスになってホンマによかった!」現在S1クラスで学ぶ2年生の生の声です。
 T:「今の説明、分かるか?」 S:「分からん。もう一回説明して!」
 こんな会話が1時間中聞こえてきます。“理解させるということが、これほどまでに学習意欲を高めるのか!”と改めて認識させられ、教育の原点を観るような思いでいます。 本校の特徴でしょうか、今年度もS1クラスでの学習を希望する生徒が多いのが現状です。定期テストは同一問題で行っていますし、評価の規準も同じにしてあります。クラス替えのタイミングやその頻度など、まだまだ課題はありますが、この取組の今後を楽しみに見ていきたいと思っています。