『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2016/03/16
- 更新日
- 2016/03/16
校長室から
「ええ職業やなあ」
昨日、卒業証書授与式が終わりました。自画自賛を承知で書きますが、素晴らしい式でした。これまで、3年担当の先生方は本当に疲れたと思いますが、昨日は教師としての最高の喜びを感じることができたのではないでしょうか。式では、卒業生や教職員だけでなく、保護者やご来賓の皆様方に多くの涙が見られました。涙は行事の成功を評価する大きな材料ではあると思います。大きな心の動きがあった証拠ですから。
私の場合、大きく心を動かされた場面が3度ありました。
始めは、校歌斉唱の場面です。歌は歌う者・聞く者の心も動かすものですが、校歌でこれほどまでに感情が揺れたのは初めてでした。今年度は、生徒会が中心になって活動した「校歌プロジェクト」があり、その影響があったのかもしれません。校歌をあれほどまでに大きな声でしっかりと歌う中学3年生を見たことがありません。本校の校歌は、歌詞も曲もとてもよくできていると思います。心地よい調べです。しかし、それよりも在校生や来賓の皆様方までが一緒になって歌われた校歌斉唱に胸が一杯になって,何度も声が詰まりました。
2つ目は「答辞」でした。「途中で泣いてしまって、答辞が読めへんようになったらどうしよう。私、絶対泣くし…。」何日か前の朝の校門で代表生徒にそのように聞かされていました。『淡々と進行しているやないか。』当初はそう思いながら聴いていました。仲間や先生への気持ちを伝える場面に来た時です。生徒の声が震え、ことばが詰まりだしました。手で涙をぬぐう仕草も回数が増えていきます。もはや流れる涙を止めることはできなくなったようです。生徒の思いの強さがストレートに伝わってきました。文章構成や内容は、もはやどうでもよいようにさえ感じられました。読み手の思いの強さや深さが、聴く者に存分に伝わる素晴らしい答辞でした。
最後はもちろん、式歌「旅立ちの日に」の合唱です。
元々合唱が好きで得意な学年です。男女とも自信をもちヤル気にあふれてもいます。美しい大きな歌声は、それだけでも感動を呼びます。しかし、目の前で涙を流しながら歌っている生徒を見たとき、私の心は視覚を通しても大きく揺さぶられました。涙を拭き拭き、それでも大きく口を開けて歌っています。一人の涙が隣の生徒へ、そして周囲へと伝播していきます。その様子を観、美しい合唱を聴きながら、校長としてというよりも一人の教師として、最高の感動を味わわせてもらえました。
この一年、いろんなことがありました。楽しいことが圧倒的に多かったけれど、苦しい時期もありました。それも、あの子たちの姿を観ればすべてを忘れることができ、『来年度も頑張ろう!』と素直にそう思えました。
卒業生からもらったエネルギーで今後も頑張れそうです。『教師って、ええ職業やなあ。』今、改めてそう思っています。