学校日記

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

公開日
2016/01/14
更新日
2016/01/14

校長室から

「成人の日に」
 成人式の度に “ど派手”な衣装の若者や“バカ騒ぎ”をする若者の姿がTVで報じられます。教育委員会に居た時は、成人式の式典が行われる会場付近のパトロールにも出ました。一升瓶を提げてやってくる新成人や、式典に入場せずにいつまでも外で大声でしゃべっている若者を見て複雑な思いをしたこともあります。TVで観る映像の刺激が強すぎるためか、教育委員会の主事から「今年の成人式は荒れることなく済んだ」と聞き嬉しく感じています。
 さて、うちの下の息子も成人式を迎えました。前日には美容院へ行き、兄や私の衣装や持ち物で気に入ったものを借りまくり、思いっきりカッコを付けて式典へと出ていきました。妻も大忙しでした。もういっぱしの大人なのだから放っておけばよいのに、お節介を焼いては2人でカリカリし合っています。そんな様子を少し距離をおいて観ていた私も親バカですね。出かける際には記念写真を撮影してやりました。もちろん妻とのツーショットです。
 彼が妻のお腹の中にいる時に阪神淡路大震災が起こり、彼が中学校の卒業式直前に東北の大震災が起こりました。つまり、それぞれの大震災から21年、5年の歳月が流れたことになります。時の経つのは、本当に早いものです。チャラチャラしているようですが、それでも前夜には家族に感謝しているというようなことを口にしていました。また、妻と私の両親は4人とも健在なのですが、その彼の祖父母に対して、いつまでも健康で長生きをしてほしいと、そんなことも言えるようになりました。
 成人式の夜、前任校の卒業生の同窓会が催され私も出席しました。120数名の卒業生のうち80人以上が出席した立派な同窓会でした。15分ほど前に会場に着いたのですが、子どもたち(と言っては失礼ですが…)が次々と挨拶に来てくれます。笑顔で会話を交わしながら、いつもの通り頭の中のPCはフル回転で名前の検索を始めます。見覚えのない顔は一つもありませんでしたが、流石に全員の名前を思い出すことはできませんでした。こういう時、「先生、ご無沙汰しています。〇〇です。」と自分から名乗ってくれる人がいますが、これはお互いのためにとても助かりますね。
 5年間という時間の長さと大きさを感じました。女の子は美しく、男の子は逞しく育っています。男の子には中学生の頃と変わりなく接することができるのに、女の子には照れ臭くて上手く話ができません。それでも、向こうの方が気を遣ってくれてじきに5年前の感じの会話が楽しめました。豊かで楽しい時間を満喫しました。
 今から5年後、向島中学校の現3年生はどんな風に成長しているのでしょう。子ども達の顔を思い浮かべながらそれを考えると、何だかワクワクして思わず口元がほころびます。帰りの電車の中で、“変なおじさん”と思われていたかもしれません。