『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2015/12/17
- 更新日
- 2015/12/17
校長室から
「モデルたらん」
エルニーニョの関係で、今年は稀にみる暖冬だそうです。確かに例年に比べると随分暖かいように感じますが、『来月末の修学旅行の時に雪はあるのかな?』と心配になったりもしています。
早いもので今年も残すところ2週間になりました。学校では昨日から午前中授業となり、午後は個別懇談を行っています。3年生にとっては、最終的に中学校卒業後の進路を決定する大切な懇談です。また1・2年生にとっても、2ndステージを振り返り3rdステージへとつなげる上で重要な機会です。担任の先生の話をしっかりと聴き、我が身を振り返るとともに保護者の方ともじっくりと話し合ってほしいと思います。
さて先日、このエッセイで私が家族の事や先生の結婚式の事に触れていることに対してご意見を頂きました。「向島中学校の経営に直接関係ないのではないか?」ということです。丁度良い機会なので、扱ってきた理由について書こうと思います。
まずは、家族についてです。私が家族について書く場合にはほとんどが2人の息子に関してです。上の息子は既に大学を卒業し、下の息子も来月「成人式」を迎えます。“子育て”はもう終わったのかもしれませんが、親として子どもを心配する気持ちがなくなることはありません。息子たちが中学生の頃には「校長先生、その気持ち、よう分かるわ〜!」という感想をよくもらったものです。同時に、「先生の文章を読んで、慰められたり励まされたり、校長先生も家では一人の親なんやって結構共感してるんです。」と言っても頂きました。子どもたちは大きくなりましたが、今の中学生もいつかは通る道です。同時に、保護者もいつかは高校生や大学生の保護者になるのです。そんなことに思いを馳せてもらえたら嬉しいなと思って綴っています。
次に、先生の結婚や披露宴についてです。私は、披露宴でスピーチを頼まれたらいつも同じことを話します。それを紹介することでこの理由については理解してもらえるのではないかと考えます。
今の学校には様々な立場の生徒がいます。家族関係や経済的な面で、恵まれた家庭に育った生徒たちばかりではありません。誤解を恐れずに書きますが、豊かで温かく幸せな家庭を知らない生徒がいることも事実です。それが公立学校の現実です。以前にこんな話を聞いたことがあります。「TVでサザエさんを見てきて、自分の家とは随分違うなあと思いながら育った」と。だからこそ、公立学校の教師は、受け持ちの生徒が羨むような幸せな家庭を築かなければならないと考えています。『ぼく(わたし)も、○○先生のような結婚式をして、幸せな家庭を築きたい!』と思わせる義務があるとも思っています。折に触れて、家族や家庭のことを子どもたちに語って聞かせるのも大切です。それが、子どもたちにとってのモデルになることを願ってのことです。
本校にも、これを実践している若い教師がいることを嬉しく思います。