学校日記

『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜

公開日
2015/11/26
更新日
2015/11/26

校長室から

「人権週間にあたって」
 終戦から70年が経過しました。アベノミクスの成功(?)で、一部の企業は業績を大きく伸ばしています。一方で、国民の大多数はデフレからの脱却がなったという実感を持てず、国内の貧富の差は広がる一方のように思います。しかしながら、世界的にみると、我が国は平和で豊かな国になりました。
 70年前、「世界の平和」を目的に国際連合がつくられ、5年後の1950年には、「世界人権宣言」を受けて12月10日を「世界人権デー」と定めました。我が国では、12月10日を最終日とする1週間を「人権週間」として、全国的に人権尊重のための活動を展開しています。
 毎年この期間に先立って開催される「全国人権・同和教育研究大会」に参加しています。今年は長野県で行われました。今年度は、本校の先生方3人と共に行きました。21日の早5時に京都を出発し10時に到着という強行軍です。
 メイン会場は、既に人で埋め尽くされていました。立ったまま「特別報告」を聴きました。報告の内容はもちろん、広い会場をぎっしり埋めつくす全国からの参加者、彼らがじっと聴き耳を立てる雰囲気など、初めて参加する2人の先生は大いに刺激を受けたのではないかと思います。(そうでないと、一緒に行った意味がありません。)
 さて、向島中学校の生徒や保護者は「人権学習」にどういうイメージをもっているのでしょうか。『大切なのは分かるけど、なんだかしんどい』『じんけん・人権ってガンガン言われると、反対はしないけれど、面倒くさい!』案外、そんな感じではないかと思います。実は、人権教育が大切なのは分かっていても、そんな周りのムードに流されて十分に力を入れられていない状況が、本校に限らず、今の学校にはあると考えています。また、先生の中には、不勉強で苦手だという人も少なくありません。
 私自身は、「全人同教大会」に参加するたび、マイナスのムードに流されそうになっている自分を反省させられます。『全国には、こんなにも沢山、純粋に子どもの幸せを願って取り組んでいる先生がいる』『子どもを大切にするって、こういうことやったんや!』『そこまでやらんと、取り組んだことにはならへんのか!』など、今年も、学び直しと反省で頭と心が一杯になりました。
 先日、ロシアの爆撃機がトルコ軍によって撃墜されました。世界に目をやると、今も戦争状態にある国や地域があります。国内を見ても、いじめを苦に自らの命を絶つ中学生がなくなりません。これらは重大な人権問題です。
 子どもの命を守りきること、子どもの幸せを願って生徒指導や学習指導に取り組むこと、将来像を見据えて個々の子どもに関わること、子どもを真ん中に置いて保護者や教員同士で議論することなど、人権週間を迎えるにあたって、今一度、我が身の周りを見つめ直してみたいと思います。