『南風、吹かせ!』〜Hot wind from Mukaijima〜
- 公開日
- 2015/05/21
- 更新日
- 2015/05/21
校長室から
「ポジティブに考えアクティブに動く」
気温の日較差が大きい時期となりました。日曜日に冬用の掛布団を片付けたのですが、昨晩は夜中に寒くてそれを引っ張り出しました。少々寒くても暑くても、あるいは少々物音がしようとも起きることがなかった若い頃とはもう違います。
さて、各学年が校外学習に出かけています。先週は育成学級、今週に入って3年と2年が、そして来週には1年がそれぞれのテーマに基づいてフィールドワークを行っています。実際に、目で見て、触れて、感じる学習は大切です。
京都市教育委員会の顧問で、京都教師塾の初代塾長でもある小寺正一先生が「百聞・百見は一体験に如かず」と講義の中で話されたことがありましたが、まったくその通りだと実感しています。本校の子どもたちも、今頃“本物”を目にし、あるいは触れることで、座学では感じることのできない学びをしているに違いありません。
さて、少々専門的な話になりますが、平成10年の学習指導要領の改定で、教育課程に「総合的な学習の時間」が入りました。学習指導要領とは、教育の分野で最低限なされなければならないことがらが書かれたもので、10年毎に文部科学省が発行します。我が国の教育は、これがあるから津々浦々で一定の水準が保たれています。
その当時、各校とも教科書のないこの「総合的な学習の時間」をどうするかで苦労と工夫をしました。「体験」が重視されだしたのもこの時期からです。その頃私は、人権教育主任から教務主任をしていた頃で、教室で行う机上の学習からフィールドワークを伴う体験型の学習を創造しては提案し続けました。夏休みに、1年生には比良登山、2年生には自分たちの力だけで広島まで行かせ、3年生対象には近隣の学校に呼びかけて教科の補習と人権学習を合同で行いました。総合的な学習の時間では、「ときめく学習」と「かがやく学習」というプログラムを設け、それぞれ縦割りと学年ごとのグループで学習を組み立て、派手に発表会を実施しました。毎年全国から多くの参観者に来ていただき、生徒や保護者だけでなく、教職員の励みにもなったことを忘れられません。NHKで取り上げられた「人権劇」もこれらの取組の一環です。今思うと、よくこれだけの取組ができたものだと驚きさえします。当時の校長先生には随分と苦労をかけたのではないかと思いますし、協力してくれた教職員にも多くの負担を強いたことだと思いますが、はっきりと“楽しい思い出”として皆の心に残っています。(と信じています。ねっ、勝原先生?)
私たち教職員の仕事は、すべて生徒に返るものです。創造的、積極的、建設的、能動的、色々な表現がありますが、どうせやるなら前向き・上向きで、自主的・自発的な活動として取り組みたいものです。そうでないと、教師は楽しくありませんし、教師が楽しくない取組を子どもたちが楽しいと感じるはずもありません。生徒のフィールドワークから教師の心構えの話になってしまいました。悪しからず、ご勘弁を!