『南風、吹かせ!』〜Wind from Mukaijima 〜
- 公開日
- 2015/04/08
- 更新日
- 2015/04/08
校長室から
「名前を覚えること」
「校長先生、私らの名前、覚えて!」始業式後、体育館から出たところで出会った3年女子が、そんな風に声をかけてきてくれました。おそらく、始業式の話の中で、ポスターを描いてくれた美術部のキャプテンをフルネームで呼んだからだと思います。『なんで、新しい校長先生があの子の名前を知ってんの?』そんな風に思ったのかもしれません。
私はこれまでから、生徒でも保護者や地域の方でも、少しでも関わりをもった人の名前はできるだけ覚えるように心掛けてきました。前任校での春頃には、話をした生徒の名前を憶えたくて、よく会話の直後に職員室のクラス写真を見て確認をしたものです。また、定期考査のたびに、学級名簿と照らし合わせながらテストを受けている生徒の顔をながめもしました。
毎年、年度の終わり頃には全校生徒のほとんどの子の名前を覚えます。これまでは、新しく1年生だけを覚えていけばよかったのですが、今年度はそうはいきません。一気に3学年ですから大変です。でも、何とか頑張ってみようと思っています。
「校長先生、私の名前、憶えてる?」今朝の校門で、一昨日の生徒の一人が私にそう尋ねました。「○○さんやね」「おっ、すっごーっ!」その子はニコニコしてそう言いました。そして、隣にいた生徒とも会話がはずみました。「私の名前も憶えて!」「教えてくれる?」「○○」「よっしゃ、憶えたよ」また、明日の朝が楽しみです。
久しぶりに出会った卒業生に「先生、私の名前、分かる?」なんて訊かれることもあります。そんな時は、頭の中のPCがフル回転を始めます。“まったく顔も覚えていない”といった場合はほとんどありません。まず、よく覚えているその子の関係者の顔が頭のPCの中を駆け巡ります。部活動は、卒業の年度は、担任の先生は、データが瞬時に絞り込まれていきます。自力で検索することが圧倒的に多いですが、検索作業を相手が手伝ってくれることもあります。この時は早くに思い出せますね。
その子のことを知るうえで、名前を覚えることは第一歩です。挨拶をする時にも、「○○ちゃん、おはよう!」ということで親近感が高まります。名前を覚えてもらっているということは、その人の中に自分が入っている(認識されている)証しなのです。
新着任の教職員にとっては、これから、生徒や保護者、地域の方の名前を覚えるという重大な仕事があります。大変ではありますが、教育にとって大変重要です。まだ、教職員の名前も完全には覚えられていません。先生方や生徒、保護者や地域の方に不愉快な思いをさせないためにも、一日も早く名前を憶えたいと思います。また、そうでないと、職員室での会話についてもいけません。
名前を覚えることは、その人を尊重する第一歩であることを生徒が思い出させてくれました。また、こんな風にこのことを考えるきっかけをもらったことにも感謝です。