記 憶 術 =勉強の仕方(1)=
- 公開日
- 2010/02/19
- 更新日
- 2010/02/19
校長室から
第5回定期テストの1週間前にはいっています。テストに向けた勉強をしっかりしているでしょうか。以前に「読んで覚えて、書いて覚える。五感を全て使って、ひたすら机に向かえ」と校長室だよりにアピールし、校内の掲示板に張り出しもしました。皆さん、覚えているでしょうか。
事柄を覚え記憶するとは、目から入る情報、耳から入る情報、鼻から入る情報、指(感触ほか)から入る情報など多くの情報をそれぞれのルート(道)を通って脳の一定の部位に留めようとするシステムの事です。ですから脳の中で記憶に使われる部位に届く道が多いほど記憶する力は強化されます。
例えば英語の単語を覚えるにはどういった方法が効果的なのでしょう。単語のスペルと意味を目だけで(黙読)覚えようとすると、目からだけの入力になるので脳に届くルート(道)は一本だけです。声を出して読む(音読)と、出した声は耳から入力される事になります。すると脳に届くルート(道)は目と耳からの2本になります。今度は単語を見て声を出し、鉛筆で書きます。書くという作業が加わると、脳の中に得た情報を脳の外に出すために指先の筋肉を使かう事になるので、新たな3本目のルート(道)が脳に出来上がります。
こうして考えると、目だけよりも耳、目と耳だけよりも指も使って覚える方が脳に届くルート(道)が増えるので効果的であることが理解してもらえると思います。これに匂いがつけば更に記憶は強化されます。皆さんは、嫌いな匂い、好きな香りというのがあると思いますがその記憶は忘れることはないと思います。例えば「カレー」と聞けば、お皿に盛られたカレーの画像、「カレー」の文字、味、匂いを思い起こすのではないでしょうか。「カレー」の記憶は人の五感を全て使っているので「カレー」に対する記憶や認識は他の料理より鮮明なはずです。感覚器官を多く使えば使うほど記憶が強化されるこのシステムを勉強に使わない手はありません。
単語一つを記憶するのに書いて覚える時間と声を出して読んで覚える時間とでは、それほど費やす時間は変わりません。感覚器官により多くのルート(道)を通して覚えようとする方が時間的にも効率的なのです。声を出して、読んで書いて覚える事が知識獲得に効果的であり効率的であることを皆さんにもう一度知って勉強をしてもらいたいと思います。次回は勉強の仕方(2)を紹介したいと思います。
=「校長室だより22号」からの転載です=