「夏休み」を文字通りの「夏休み」で終わらさない=脚下照顧=
- 公開日
- 2009/07/16
- 更新日
- 2009/07/16
校長室から
今年の夏休みは37日間です。夏休みは、以前の3期制でいえば1学期と2学期をつなぐものです。見方を変えれば1学期と2学期を切断するものでもあります。学習の面からみれば、夏休み前の学習状況が夏休み後の学習にスムーズに繋がるように夏休みの間は学習に取り組む必要があります。
以前に勤務していた学校で、ある保護者の方が選手育成のマネージメントに関わっておられました。その方が、オリンピックに選ばれるかどうかの選手を育てるには、選手の体調管理にすごく気を使うというお話をされていました。怪我などで1日練習を休むとその1日を取り戻すのに3日はかかると言うことでした。そこまでのレベルでなくても、例えば部活動でランニングをしていて、2〜3日間をおいて再度ランニングすると息の上がりが早くなったり、足に早く疲労が表れたりすることを経験したことがあると思います。
人間の身体というのは、負荷をかけて細胞が鍛えられるので、負荷のない状態が続けば細胞は負荷のない状態に適応しようとします。脳細胞も身体の中の細胞の一部です。負荷を加えなければ脳細胞も鍛えられません。脳を鍛えるとは、いわずもがな、学習すること、勉強することです。夏休みの学習の大切さは3年生にはわかっている事と思います。
学習、勉強を成立させるにはいくつかの条件が必要です。そこで、その一つをお話します。筋肉細胞の鍛錬にタンパク質が欠かせません。脳の鍛錬にはブドウ糖が欠かせません。もっとも脳にはブドウ糖しか届かないシステムになっています。そのブドウ糖の消費量は膨大です。脳は身体の大きさの2%の重量しかありませんが、ブドウ糖の消費量は身体全体の20%です。つまりほかの身体の細胞よりも10倍多くブドウ糖を脳細胞は消費するのです。従って、運動するのに食事は必要ですが、勉強するのにも食事を摂ってブドウ糖を摂取することが欠かせないのです。例えば、朝食を抜くとイライラして集中力を欠いて勉強しようとしても気が向かずに計画だおれになったりします。これは脳へのブドウ糖不足の兆候かもしれません。3食をしっかり摂りましょう。そういった食事のことも踏まえて、学習を計画し実行してほしいと思います。この夏休みの間に学習会も企画さています。各学年で企画された6日間の学習会に参加して、夏休み後の授業に向けて頑張って学習してほしいと思います。
夏休みは夏休みでしか体験できない事があると思います。そういった体験を大事にしながらも、普段の学習も忘れないで下さい。夏休みに浮かれることなく、自分の足元を見つめて過ごしてほしいのです。夏休みを文字どおりの夏休みで終わらさないようにしましょう。「脚下照顧」です。