「日常」から学びとらせる大切さ
- 公開日
- 2009/07/15
- 更新日
- 2009/07/15
校長室から
ある教育情報機関誌の中で「バカの壁」の著者である養老孟司氏が3年ほど前に寄稿された「ダメな学生」というタイトルのコラムを医療ミスの新聞記事で思い出しました。そのコラムでは「最近の東京大学の医学部生は解剖学の実習にメスを包丁持ちにする。私たちの学生時代には考えられなかった」と最近の学生のことを紹介し、メスを包丁持ちにする学生はこれまでの日常で「何か」を学んできたのだろうか、と懐疑されていました。
日常の中で、子どもたちは家族、地域といった共同体のいずれかに属し活動しています。かつては、家族や地域の営みの中で子どもたちは「何か」を少年期に学んで成長していきました。そしてその体験や経験の上に学校での学習が重なり合って「学力」が形成されてきように思います。別の言い方をすれば、学校教育に実を入れるのが、日常で「何か」を学びとることであるとも言えます。昨今、家庭教育や地域教育の大切さがいろんな場面で言われています。子どもを育てるために、いま私たち大人は日常で子供たちに何を学ばそうとし、学びとらせようとしているのでしょうか。「ダメな学生」というコラムを思い出し、あらためて子どもに日常から学びとらせる大人の役目について考ました。
=PTA広報誌の校長挨拶文から修正引用=