学校日記

《今週の生け花》枝若松,大王松,シンピジュウム,やなぎ,千両 1月5日(火)〜

公開日
2010/01/06
更新日
2010/01/06

今週の生け花

 木々が葉を落とし、北風を感じ始める初冬のさびしさのなかで、じつと寒さに耐えている植物があります。それは、真紅の実をつけた千両(センリョウ)と万両(マンリョウ)です。
 昔から、“赤い実”の植物は大金にたとえて呼ばれますが、センリョウ(千両)・マンリョウ(万両)もその例にもれず、また、カラタチバナが百両、ヤブコウジが十両と呼ばれ、その名のとおり縁起のよい植物として古くから正月の床飾りの寄せ植えや切り花として使われてきました。一般的には、寄せ植えは、松・竹・梅ですが、金運を祈願し、センリョウ・マンリョウ、さらにアリドオシと呼ばれる赤い実をつける植物を寄せ植えして「千両・万両あり通し」と祝った人もいたそうです。
 センリョウ、マンリョウ、カラタチバナ、ヤブコウジは、たいへんよく似た姿をしていますが、植物学的には、センリョウだけがセンリョウ科で葉の上に赤い実をつけ、ほかはすべてヤブコウジ科で葉の下に実をつけます。寺庭によく使われる値打ちもののマンリョウは、雪や苔の上に赤い実を落としたいへん風情を感じさせる、まさにヤブコウジ科の王者といつたところでしよう。いずれも古代から人々に親しまれ、「万葉集」、「源氏物語」、「枕草子」にその名を見ることができます。
 今年最初の生け花は、その万両の赤い実と若松の凛とした姿がとても印象的ですね。やはり、お正月の”縁起物”でしょうか。今年も宜しくお願いします。