学校日記

《今週の生け花》藤ばかま,カポック 10月17日(月)〜

公開日
2011/10/18
更新日
2011/10/18

今週の生け花

 先週末の雨が秋風を運んできました。空気もすがすがしく、好天であっても、暑さを感じることはありません。これからが、1年のうちで最も花々が美しく感じられる季節です。「今週の生け花」も秋の季節の爽やかさを感じます。毎年この季節に生けていただいているのが「藤ばかま」です。今回はこの「藤ばかま」について、復習をしておきます。

◆絶滅の危機に瀕する藤袴(フジバカマ)
 藤袴は、キク科の多年草で、万葉集に詠まれた秋の七草の一つです。花は藤色がかった白で、平安時代から河原や野辺に咲く山野草として親しまれてきました。
 乾燥させた藤袴は香料としても用いられ、往時の女性達は藤袴を香袋に入れ、十二単にしのばせていたようです。

 やどりせし 人のかたみか 藤袴 わすられがたき 香ににほいつつ
 (我が家に泊まっていった人の残した形見か、藤袴よ。忘れがたい香にしきりに匂って…)
     −−紀貫之・古今和歌集より−−

 これは、藤袴の香を詠んだ代表的な歌です。しかし、近年藤袴は、河川改修などによる環境の変化で減少し続け、環境省・京都府から保護、保全の対象として扱われています。園芸種(藤袴とヒヨドリバナなどが交配したもの)は出回っていますが、野生種は、すっかり姿を消してしまいました。大切に保存していきたい京都の植物です。
 なお、花言葉は「ためらい」「遅延」「躊躇」「あの日を思い出す」「優しい思い出」などです。
 源氏物語にも出てくるこの絶滅危惧種のフジバカマを保護し育てることを目的に、2010年3月まで、KBS京都主催で「守ろう!藤袴プロジェクト」が展開され、市内の学校でも栽培が始められました。このプロジェクトにより、「フジバカマ」は市内のあちこちで元気に育っています。これからも大切に守っていきたい植物です。