学校日記

「今日の一冊」

公開日
2010/10/27
更新日
2010/10/27

校長室から

 「読書週間」が始まる今日、皆さんに紹介するのは「はい、わかりました。」という詩画集です。農作業中に事故に遭い、失意のどん底から独学で創作の道を歩み続けておられる作者。その著書の「おわりに」の中で、「絵の勉強をしたこともなければ、文章を書いたこともない、ましてや大勢の人の前で話した体験もなかったわたしが、今、絵や詩を描きながら、講演もさせていただいています。最初のころは、『どうやったらうまくできるか』、そんなことを考えている時期もありました。ところが、あるときから、こう思うようになったのです。『これはテクニックではないぞ。燃えている思いや情熱がいちばん大切だ。絵だって、文章だって、思ったらそのままでいこう。にこにこ笑いながら絵を描いたり、泣きながら文章を書く人がいてもいいじゃないか。そうだ、それでやろう! そのままの勢いでやろう!』もしかしたら、わかっていただけるのは、ほんのひとにぎりの人だけかもしれません。しかし、たったひとりの人から『よかったですよ、感動しました』と言われれば、それだけでもわたしはうれしいのです。そのひとりの人が、『いい話を聞いたから、だれかに伝えたくなりました』『大切な人に手紙を書きたくなりました』とそうやって実際動いて、ご自分なりの人生の中で、今までとはちがう『もうひとりの自分』と出会ってくださったのなら、それに勝るものはありません。」(「はい、わかりました。」大野勝彦詩画集・サンマーク出版)と書いておられます。
 二本の義手で命の輝きを描く作者の詩と絵の世界を、ぜひ感じ取ってみてください。