学校日記

「今日の一冊」

公開日
2010/10/13
更新日
2010/10/13

校長室から

 今日、皆さんに紹介するのは『夢をかなえるゾウ』で、これはちょっぴり不思議なお話です。目の前に現れた象の神様「ガネーシャ」の指導の下、自分自身を変えるために課題を一つ一つこなしていく主人公。これらの課題はそれほど難しいものではないが、「人生を変えるほどの効果」を持つものだという。また、与えられた課題の中には一見、「そんなことをして何の意味があるのだろう?」と疑問に思うようなものもあるのだが、これらの課題は過去に大きな仕事を残した偉大な人たちが通過した課題だという。
 はじめの課題は「靴を磨く」こと。玄関先に無造作に脱いである靴をきれいに磨くというのです。神様ガネーシャの口から意外にも米大リーグで活躍するイチローの名前が出され、「小学生のころからイチローは野球グラブを大切にしてきた。自分を支えてくれるものを大切にできない者は成功しない。」と言い切る。異議を唱える主人公に神様は、「成功しないための一番重要な要素は『人の言うことを聞かない』ことだ、自分の考えにしがみついている。そこに変わろうとしても変われない原因があるのだ。」と言う。しかも、靴に感謝しながら磨くようにとさらなる指示が…。
 こんなふうにして、「食事は腹八分目におさえる」(自分をコントロールする)、「その日頑張れた自分をホメる」(頑張ったり成長することが「楽しい」ことだと自分に教える)、「明日の準備をする」(結果を出すには綿密な計画が必要)等々、そして最後の課題が「毎日、感謝する」ことが大切だと言うのです。
 様々な出来事を重ねながら、自分を変えるための課題をこなそうとする主人公が、最後に一人残った部屋の中でこうつぶやく。「ガネーシャから学んだことの中でも、僕が特に気に入っている教えは、人は楽しいことしかできない、ということ。自分に厳しい人、限界を超えて頑張る人というのはその人に特別な意志の強さがあるのだと思っていた。でも、頑張ることが楽しいと感じることができるようになれば、誰だって夢や目標に向かって努力することができる(いや、その時にはその作業を『努力』とは感じていないのかもしれない)。成功している人だけが特別じゃない。僕らは誰だって、あの人たちのように夢を追うことができるんだ。」ということに気付かされる。
 その気になれば、学べることは本当に多い。自分の周囲にいる人たちから、ふと手に取った本からも、私たちは学び、楽しく成長することができるのだと思います。