2月14日 日本とトルコの1世紀をこえた国際協力(2) 〜エルトゥールル号遭難事件〜
- 公開日
- 2023/02/14
- 更新日
- 2023/02/14
学校の様子
●約100年後、日本人を救ったトルコ航空機
1985年、イラン・イラク戦争の最中、イラクのフセイン大統領は、「今から48時間後からイラン領空を飛ぶすべての飛行機を撃墜する」と突然宣言しました。このとき、この地域から脱出しようと、イランの首都テヘランにある空港に215名の日本人が集まっていましたが、フセインの声明を受けて空港から飛び立つ航空機はありません。万策尽きた日本大使は、日本に駐在しているトルコ大使に電話し、窮状を伝えて相談しました。すると、トルコ大使の答えは二つ返事でした。
「救出はトルコが引き受けます。」
救出の話はすぐにトルコ本国に伝えられ、トルコ航空の2機が救助に派遣されました。多くのパイロットや乗務員がこの危険な任務を志願したそうです。トルコは自国民よりも日本人を優先して救援機に乗せてくれました。救われた日本人には、なぜトルコは危険を承知で自分たちを助け出したのかを聞くと、返ってきた答えは
「エルトゥールル号の恩返しです。」
トルコは、100年近く前のエルトゥールル号遭難事件のことを忘れていなかったのです。
そして1999年、トルコで大地震が起きたときは日本からトルコに援助物資などが送られました。2011年の東日本大震災や紀伊半島豪雨災害のときには、トルコから救援隊が派遣されています。エルトゥールル号遭難事件をきっかけに、日本とトルコはお互いの命を尊重し、協力し合う関係を築いてきたのです。
「受けたご恩は石に刻み、かけた情けは水に流せ」
この言葉のように、かけた情けではなく『受けた恩』を忘れずに、“いつか恩返しがしよう!”とお互いが思い合う関係って素晴らしいですね。