『東山を西に見て』
- 公開日
- 2010/07/21
- 更新日
- 2010/07/21
校長室から
「敗戦のあと」
昨日(20日)は、夏休み前の授業最終日。1時間目に全校集会をもちましたが、体育館には温かなムードが満ちていました。ほとんどの生徒が、先生や代表生徒の話を期待をもって聴き、その場にいることを楽しんでいるかのようでした。教育には時間がかかります。直ぐに結果が表れず、イライラしたり徒労感を感じたりすることがあったとは思いますが、始業式からの4カ月というスパンで見る限り、確実に子どもが変化しているということを実感しました。
さて、今日から夏休み。全校集会では、夏季大会に向けての激励の話を中心にしたかったのですが、一昨日までの3連休で、既に試合に負けてしまった生徒がいます。女子バスケット部と野球部の子どもたちです。どちらにも心に残る場面がありました。
バスケットの試合では、敗色濃厚のなか、涙を流しながらプレーしている子を見つけました。顧問の先生が、ハーフタイムに、控え選手であるその生徒を少しだけでも試合に出してやりたいと、同じ3年生に相談したところ、喜んで賛成してくれたということでした。5分間も出場しなかったかもしれませんが、彼女にとっては、花山のユニフォームを着て同級生と一緒にコートを走ったことは忘れられないに違いありません。
野球で優勝するのが1番難しいと、以前誰かに聞いたことがあります。確かにそうかもしれないと思える試合でした。初回にとられた3点が重くチームにのしかかります。エースの立ち上がり、やや高めの球を長打されました。その他の場面では互角、いやベンチの応援を含めると互角以上に戦っていただけに悔やまれます。試合後のミーティングには多くの涙がありました。立ち上がれない者もいます。負けてしまったこと、もうこのメンバーで野球ができないということ、あの時この瞬間のプレー等、様々な思いが巡っていたのでしょう。自他共に強いと認められるチームにまで成長してきただけに、その落胆も大きかったと思います。敗戦即引退。今の選手にとっては、絶望感しかないのかもしれません。分からなくもありませんが、だからこそ言ってあげたい。
「これからの人生において、新しい挑戦は何度もあるよ。」と。
実は、一昨日は我が息子も敗戦を経験しました。あんなに弱かったチームがよくここまで成長したなと思えるほど、立派なゲームだったと思います。そんな言葉をかけたかったのですが、息子は7時を過ぎても帰ってきません。学校へ帰って、3年生全員でグランド整備をしていたのだそうです。「最後にそれぞれが自分のポジションのところを丁寧に整備して、3年間の思いを込めて礼をしたら涙が止まらなかった。」と照れながら話してくれました。先生方も、そんな子どもたちを見守り、したいようにさせて下さったそうです。「僕に対しては特に厳しかったA先生が、『お前もやっとこういうことができるようになったな。』と言いながら泣いてくれはった。」眼を真っ赤にしてそうも言いました。
負けた生徒も多くのことを学んでいます。技術・体力の向上と共に、心豊かな人に成長していってほしいと願います。まだまだ試合は続きます。今日もこれから応援に行きます。頑張れ、子どもたち!!