『東山を西に見て』
- 公開日
- 2010/05/25
- 更新日
- 2010/05/25
校長室から
「教育実習生の吹かせる風」
今朝、登校した生徒は「おはよう」の声をかける人が多いのに驚いたことだと思います。今日から始まった教育実習の実習生が一緒に校門に立ってくれたのです。「みなさん、本当に“いい笑顔”で挨拶してくれますね。」実習生の一人がそんなことを言いました。「あの笑顔と挨拶に触れられるだけでも、得をした気分やろ!?」日頃から考えていることを返しました。
教育実習。私のとなると30年位前のことになります。小学校の教師を目指していたため、教育実習も小学校へ行きました。当時、その学校では「裸足の教育」が実践されており、初日から裸足で子どもの中に入って行きました。子どもへの言葉づかいと態度・行動に気をつけるよう注意されたことを今でも覚えています。逆に、子どもに接近するのが上手だと褒めて頂いたことは大きな自信になりました。研究授業は「大造じいさんとがん」でやりました。その指導案は今でも大切に持っています。また、「登場人物の心の中を考えさせるときには、挿絵に吹き出しを付ければよい」その時に指導していただいたこの手法は、教師になってからも長い間使っていました。
さて、本校には今年8人の実習生を迎えました。大学も年齢も経歴もまちまちです。共通しているのは「いい先生になりたい」ということ。この共通点は大切です。同じ目標があるからこそ、支え合ったり励まし合ったり、時には批判し合ったりもできます。
本日最初のメニューで、私から実習生に伝えたことは以下の通りです。
○「なぜ教師になりたいのか。」「どんな教師になりたいのか。」いつ誰から尋ねられても即座に答えられるようにしておくこと。これが教師としての“軸”になります。 子どもや保護者と上手くいかないとき、ぶれないその“軸”があればきっと乗り越えられます。
○ 自分のキャラを大切にしてほしいこと。子どもに初めから人気のある先生とそうでない先生がいるものですが、焦らず無理をせず、自分らしくじっくりと取り組んでほしいです。子どもに違いがあるように、先生も違っていていいのです。
○ 先生や子どもたちからたくさん学ぶこと。そのため、失敗を恐れず積極的に取り組むべきです。消極的な人と積極的な人とでは学びの大きさが違います。
○ 自分が先生になりたいと思っているその教科の魅力を、子どもたちに熱意を持って存分に伝えてほしいこと。本校の先生は、その後にそれを上手く使います。
○ 学んだことを細かく記録すること。記録がたくさん残せるほど実習が終わった後の充実感は大きくなります。そして、きっとそのノートは貴重な財産になります。
校長室で話している最中、廊下から肢体育成学級のAが自立活動に励む声が聞こえてきました。話を中断し、その様子を見学させました。私が廊下に腰をおろしたのを見て、皆もしゃがみ込みました。彼らの目にAの姿はどのように映ったのでしょう。
これからの3週間、実習生たちは本当にたくさんのことを学ぶに違いありません。そして、若い彼らから本校の子どもたちだけでなく、私たち教職員も多くのことを学ぶことになるでしょう。楽しみで仕方ありません。