学校日記

『東山を西に見て』

公開日
2010/05/12
更新日
2010/05/12

校長室から

「一人一人のニーズに応じた…」
 明日から沖縄への修学旅行に出発します。私の最後の修学旅行引率は8年前になります。一緒にゲームをしたり、子どもの部屋で遅くまで話し込んだりして本当に楽しかったです。その前のときには、子どもの部屋で眠ってしまって「先生のいびきがうるさくて寝られへんかった」と翌朝に文句を言われたこともありました。子どもの数が少なく、子どもとの距離も近いという極めて稀な状況の学校に勤務していたからで、同じことを期待しているわけではありません。ましてや、今年は旅行団の団長です。しかし、やはり楽しかった思い出は忘れられません。
 本校の修学旅行のメインは、ここ何年か計画しているという伊江島でのファームステイです。島のおっちゃん・おばちゃんが、子どもたちを丸1日面倒みてくださるそうです。「ヤンチャな子どもたちは指導に従うのか。」「迷惑はかけないのか。」計画を聞いた時、最初にそれを尋ねました。島を離れる際、そんな心配のある子どもたちも涙を流しながら別れを惜しむということです。
 親や教師の言うことに対してなかなか素直になれない子どもたちもいます。そんな子たちの心をたった1日で柔らかくする沖縄の風土と、そこに住む人たちの絶対的な愛情に、教育に携わる私たちはきっと学ぶところがあるのでしょう。今回の修学旅行では、是非ともその部分を感じて帰ってきたいと思います。
 さて、本日、新任校長研修会がありました。テーマは総合育成支援教育についてです。講義を聴きながらたくさんのことを考えさせられました。
「障害による支援を必要とする全ての子どもたちが、一人一人のニーズに応じた適切な支援を受けられるように、総合支援学校・育成学級・通級指導教室・普通学級の垣根を低くしてそれぞれの教育力を生かし、互いに連携してより柔軟で効果的な支援を行うこと。」これが、本市の「総合育成支援教育」の定義です。
 国が「特別支援教育」と呼んでいるものを敢えてそうしないのは、一人一人のニーズを把握し、それぞれに対応した指導法を行うことは、障害の有無に関わらず、すべての子どもたちの指導に対して有効であると考えているからでしょう。
 かつて同和教育に深く関わっていた頃、「同和教育は特別な教育ではない。教育そのものだ。」と考えていました。そして今日、総合育成支援教育についても同じことを感じました。
 一人一人の子どもを徹底的に大切にする教育を考えるとき、入口は違っても、行き着くところは同じなのだと再確認ができました。
 明日から125名の生徒と2泊3日を共にします。
 一人一人のニーズを知ることから教育はスタートします。
 これまで見つけてこられなかった所を出来るだけたくさん発見し、今後の教育活動に生かしていきたいと、出発を前に思っています。