Over the 東山2
- 公開日
- 2015/04/07
- 更新日
- 2015/04/07
校長室から
入学式式辞
今年の冬は天候が不順でした。三月に入り暖かい日が続き、一挙に桜が開花し、校門の桜も今日まで咲き続けてくれるかどうか心配をしました。
先週末からの雨の影響もあり、緑が目立つ状態になってしまいましたが、私には皆さんがとても鮮やかな桜色に見えています。
そのような中、本日この佳き日に、多くのご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席の下、平成二十七年度、第五十三回入学式を挙行できますことを大変嬉しく思います。
さて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。みなさんは今、どのような気持ちでそこに座っているのでしょう。
先ほど、一年担当の先生から一人ずつ名前を呼ばれて起立した時の緊張感を忘れないでいてほしいと思います。そう、皆さんは、今この瞬間から中学生になりました。今日から伝統ある花山中学校の生徒として胸を張って精一杯生活してください。
入学にあたり、私から皆さんに伝えておきたいことがあります。このことは昨日の始業式で、二・三年の皆さんにも既に述べました。
それは、花山中学校の主役はあなたたち生徒であるということです。主役は、あらゆる場面で輝いていなければなりません。それでは花山中学校の生徒として輝くとは、どういうことでしょうか。
まずは、学習です。学習から逃げないで、しっかりと向き合える人になってほしいと思うのです。それは、今の自分の学力を伸ばそうとすることです。
皆さんの能力は無限だと思いますが、目に見える学力には、今のところ個人差があります。それはあってもいいのです。しかし、みなさんの全員が、現状のままでよいとせず、今よりも学力を伸ばそうとして欲しいと思うのです。
次に必要なことは心を磨くということです。それは、自分の存在に自信をもち、他の存在を尊重でき、仲間を信頼し、一緒に歩んでいける。そんな心根を育ててほしいのです。
昨今、中学生を巻き込んだ痛ましい事件が、頻繁におこっています。ほんの少しだけでも相手をそして自分を大切にする純な気持ちがあれば、といつも哀しくなります。
花山中学校では、学校祭文化の部・体育の部・合唱コンクール・収穫祭・クロスカントリー大会等、他の中学校より多くの行事を取り入れているのも、心を磨く場を数多く皆さんに経験してもらいたいからです。
最後に必要なことは、自らを鍛えるということです。とりわけ、部活動はその場としては、最適ではないでしょうか。運動系の部活動だけでなく文科系の部活動も、良い意味での先輩後輩の関係を経験でき、自らを鍛えることにつながります。
ぜひとも、部活動に入り、汗をかき、知恵をしぼり、勝ち負けに一喜一憂し、作品の創造に没頭し、自らを鍛えてください。
みなさんが、輝き続けるために花山中学校では、毎年、その目安となる学校スローガンを掲げています。
平成二四年度はカサンズプライド〜誇りをもて〜・二五年度はゴーフォワード〜前へ〜・昨年度はフォアザカサン〜君は花山のためになにができるか〜でした。今年のスローガンは、とことん本気の花山〜持ち味集団であれ〜です。
今日入学をしたみなさんは、一人ひとりちがう個性・持ち味をもった人間です。足の速い人・楽器の演奏の上手な人・イラストを描くのが得意な人・本を読むのが大好きな人・文章を書くことが趣味の人など多様な人が集まっています。いや僕には私には得意なことはないと思っている人がいるかもしれませんが、まだ気づいてないだけで、何か必ずあるのです。それが個性・持ち味なのです。一三三名の皆さんが、一人ひとりの持ち味を紡ぎ結集させるのです。そしてその集団が、一人一人が、とことん本気になって取り組む。そのとき、とてつもなく素晴らしいものが必ず生み出されていきます。
今年は、花山中学校は本気で活動する場面を例年以上に多く取り入れていこうと思います。
みなさん、とことん本気の一年生になってみませんか。
私たち教職員は、皆さんの力を伸ばすことが仕事です。そのために色々な取組を考えて提供します。どうかしっかりとついて来てください。必ず充実感のある中学校生活にしてみせます。それは、この学校を代表する校長としてこの場でしっかりと約束したいと思います。
保護者の皆様、本日はお子たちのご入学、誠におめでとうございます。今日から新入生百三十三名を大切にお預かり致します。微力な私たちではございますが、教職員一同一丸となってお子たち一人ひとりを大切に、教え育んで参ります。
大人に憧れつつも大人に反抗するという中学生の時期は、人生のうちでも最も難しい時期です。どうか、ご家庭でも、温かい愛情をもって、適切なご助言と心配りをお願い申し上げます。難しい時期だからこそ、保護者の皆様との密接な連携が大切になってきます。
先月、立派な卒業をしていきました子どもたちも、実は一人ひとりを見ると色々なことがありました。しかし、保護者の皆様との間で強い信頼関係を構築でき、共に指導し共に見守る中で、立派に巣立って行ってくれたと思っております。
子どもたちの健全な成長のため、今後はどんな些細なことでもご連絡いただきますようお願い申し上げます。また、学校も保護者の皆さまを頼りに、一緒になって指導して参ります。どうぞ、宜しくお願い致します。
結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともにお忙しい中、本校の入学式にご臨席を賜りまして誠にありがとうございます。私はこの四年間、常に地域の皆様方の本校教育への深い愛情と温かい励ましの心とを感じて参りました。「地域の子どもは地域で育てる」という京都市の教育理念がございますが、この花山中学校区においては、既にそれは理想の概念ではなく現実のものとなっております。
今後とも、これまで以上にご指導、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
さあ、新入生の皆さん、いよいよ花山中学校での生活が始まります。
三年後には、皆さんの全員が、先日の卒業生と同様に、「花山に行ってよかった」「花山の卒業生であることを誇りに思う」と言って卒業して行ってくれることを切に願っています。
皆さんが、常に前を向いて、充実した中学校生活を送ってくれることを大いに期待して、入学式の式辞とします。
平成二十七年四月七日
京都市立花山中学校
校長 塩見晃之