学校日記

『東山を西に見て』〜Make legend〜

公開日
2013/02/04
更新日
2013/02/04

校長室から

「学ボラ」
 多くの小中高等学校で、ボランティアとして活躍する大学生が数多くいます。授業の手伝いをする人、行事の時に来ては教職員と一緒になって運営にあたってくれる人、毎週決まった曜日にやってきて1日中生徒と関わってくれる人、部活動の技術指導をしてくれる人、土曜学習を支えてくれる人など、本校にも10人以上の大学生たちが色々な形で「花山中教育」の一端を担ってくれています。
 私の場合、この取組との出会いは10年ほど前です。かつて勤務していた学校の卒業生が部活動の手伝いに来てくれていました。教師を目指していた学生たちは、早くから学校現場で活動することに意義と喜びを見出し、志を同じくする友人を誘ってくるようになりました。そしてやがて、行事に始まり普段の授業の支援もしてくれるようにもなっていきました。学校も彼ら、彼女らの存在を重宝に思い、次々とできる仕事を任せていきました。“ちょっとした相談相手”として、生徒にとっても年齢の近い大学生の存在は好都合でした。「学生の街・京都」ならではの始まり方です。
 また、当時から昨今の教職員の大量退職・大量採用時代の到来が予想されており、各大学はインターンシップ制度を立ち上げ、京都市教育委員会が「学生ボランティア」学校サポート事業を実施したことも、学校で活躍する学生の背中を押しました。各小中高等学校で自然発生的に起こったことに大学や行政の立ち上げた制度が合わさって、学校教育に参画する学生の数は爆発的に増えていったのです。
 京都市教育委員会に在籍し教員養成に関わって以来、今も学生や教師を目指す若者に対して「教職の魅力」について講義することが多いのですが、その際には必ず「学生ボランティア」をすることを勧めています。理由は、主に次の3つです。
 教育の在り方は刻一刻変化しています。学生諸君が小学生や中学生だった頃とは、学校もそこで行われている教育の内容も大きく変化しました。そのことをわが身で確かめられるということです。また、大学等で学ぶ際、講義のなかで話される内容が、実際の場面を思い浮かべながら、より具体的に理解できるということが2つ目の理由です。更に、そしてこれが最も大事なことなのですが、今の子ども達の生活に直に触れられることです。子どもたちが、どんなことに興味をもち、どんな会話をし、どんな風に友達や教師と接しているのか、それを知ることができるからです。
 教師になることが目標であった私にとって、ボランティアで活躍する学生を見ると、「自分たちの頃にもこんな制度があったら…」と羨ましく思うこともあります。一方で、理想的なことばかり考えていたあの頃があったればこそ、厳しい現実に直面した時にも教師としての“軸”をぶらさずに済んだのかとも思います。
 学ボラの諸君に言いたいことがあります。思い切って生徒と接せよ。常に理想を追い求めよ。決して小さく収まることなかれ!