学校日記

『東山を西に見て』

公開日
2011/04/15
更新日
2011/04/15

校長室から

「本格始動」
 授業が本格的に始まっています。今日は出張等がなかったので、朝からじっくりと時間をかけて各教室を見て回りました。先生方も子どもたちも緊張の面持ちで授業に臨んでいます。新しい学年、新しいクラス、新しい先生に新しい仲間たち、どれだけ自分を出せるのか、今は皆がそれを推し量っているかのようにも見えます。この緊張感が1年間続くことを願って止みません。
 授業の上手さの一つに「緊張と緩和」づくりがあります。中学生に50分間緊張させ続けることはなかなか難しことです。緊張の持続時間は、せいぜい15分〜20分間です。その間にどう緩和の時間をつくるかが腕の見せ所でしょう。授業の上手な先生は、この時間作りがとてもうまいのです。今日もそんな場面をいくつも見ました。授業内容に関係のある事柄を、生徒の身の周りから引っ張ってくるのがよい方法だろうと思います。一つ一つの学習が日常生活と結びついていることを実感させるのが中学生にとって大切だからです。
 さて、東日本大震災から1カ月が経過しました。今回の件では、自然の力の大きさを思い知らされるとともに、今ここに生かされている喜びと、だからこそしなければならない事を再認識させられています。
 以前に、学生時代の友人の勤める学校が被災したことを書きましたが、HPにアップしたそのエッセイを読んで、本校のPTA本部の方々が自分たちの出来る支援活動を考えてくださいました。義援金や支援物資ではなく心を届けようと、現在千羽鶴とメッセージシートづくりに取り組んでくださっています。呼び掛けに応じた教職員からもメッセージが集まっています。職員室に備え付けられた袋の中からいくつかを拾ってみました。
○私たちが今、お力になれることは何ですか。どんなことでも、どうぞお知らせ下さい。お待ちしています。 
○私達は無事に入学式を迎えられました。でも心より喜ぶことはできません。頑張って下さいと簡単に言える立場ではありません。私達の、子ども達と今できることが、皆様の心の励みになるよう頑張っていきたいと思います。 
○大震災があり、非常に大変な思いをされていることと思います。言葉で「力になりたい」と言っても実際にどんなことをすれば力になれるのか考え、悩み、できることから…と行動しています。命あってこそです。先のことなど、不安だとは思いますが、“来ない朝はない”です。必ず夜は明けます。みんなで頑張りましょう。 
○私ができることは限られていますが、できることを一生懸命しようと思います。どうぞ、お気持ちを強く持たれてください。 
○今は大変つらい時でも、またみんなが笑える日が必ず来ます。希望をもって、どうか強く生きてください。遠い地より皆様のお幸せをお祈りしています。
 被災地の学校のことを思うとき、今この瞬間を大切にしたいと考える気持ちが一層強くなります。今教室内にあるこの緊張感を大切にして、一時間一時間、いや一瞬一瞬を大切に取り組んでいきましょう。
 私たちにできることで、しなければならないことです。