学校日記

人権週間にちなんでもう一つ。

公開日
2017/12/01
更新日
2017/12/06

校長室から

 下の文章は,今から約2500年前の中国春秋時代の思想家である孔子の言葉を集めた「論語」の一節です。

【論語 衛靈公第十五412】
        
 「子貢(しこう)問うて日(いわ)く,一言にして以て身を終うるまで之(これ)を行うべき者有りや。
   
 子(し=孔子)日(いわ)く,其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所は,人に施すこと勿(なか)れ。」

 現代語訳は、だいたい次のようなものです。
 
 子貢(しこう=孔子の弟子)が先生の孔子(こうし)に聞きました。
 「先生から教えていただく一字を生涯守り通せば,人としての道をあやまたずに生き通せる言葉はありますか?お教えください。
 孔子が答えました。
 その字は「恕(じょ)」です。「恕」とは優しさ,思いやりです。そして,自分がして欲しくないことは他人にもしないことです。」と。
 
 最後の「己の欲せざる所は,人に施すこと勿れ。」は3年生の教科書にも載ったことがあります。
 人を傷つけないためには,相手の気持や立場に立って考えることが大切だと言いますが,この「自分がされて嫌なことは誰にもしない」ということこそ,相手の気持や立場に立った考えや行動の基本と言えるでしょう。気持ちや心は目には見えませんが,見えないからこそ慎重に推し量り大切に考えなくてはならないものです。そして,自分の気持ちをもとに相手の気持ちを察することができるということは,心の次元で優劣がなく,自他共に等質であり繋がっているとも言うことができるのです。だからこそ誰もがあきらめずに努力すれば,差別をなくすことも可能だと思います。
 まさにこれは人権尊重を端的に表現した一文と言えるでしょう。そして,その基盤となるものが「恕」であり,「恕」を体現して生きることが人として過たず人生を送ることができるとも言っています。
 さて,中学生の皆さんはどう思いますか?
 
 私たちはこの「恕の心」をもって,先ず,下鴨中学校から人権尊重の学校をつくり,みんなが互いを認め合い,共生の世の中を目指していきましょう。