心のリレー
- 公開日
- 2010/03/09
- 更新日
- 2010/03/09
校長室から
昨日,3年生は教室清掃を行った。男子で行ったが,女子は,体育館の長椅子の整備を中心に,自分たちの式会場の整備を行った。教室では,椅子や机の名前をはがしたりして,新入生へとつなぐ準備であった。
3年生の使っていたものは次の新入生へと受け継がれる。新しいものは綺麗でいいと思う反面,そこには歴史がない。3年生の使っていたものは,いくばくかの傷もあるだろう。それは歴史である。使っていた人の思いが込められている。岡崎中学校にいた証である。その証を新入生が受け継ぐということがいい。新入生は,どんな先輩が使っていたのだろうかと想像するだろう。卒業生は,自分の使っていた机や椅子は,誰が使っているのだろうかと思う。そこに,一つの共有の心が生まれる。いつもいつも考えることではないが,何かしらふとした時に,そういった思いは生まれるものだ。何か不思議なつながりであるように思う。物にも心がある。愛着をもって卒業生は使っていただろう。岡崎中学校の生徒しか分からないが,りっぱな歴史をつくっているように思う。
物を大切にすることは,自分を大切にすることだと思う。この世に自分に関係したものが消滅することは寂しいものである。自分がなくなるような気にもなる。使っていけばいくほど,その思いは強くなるだろう。この新入生が3年後に次の新入生につなげるために,自分の机や椅子を心を込めて使って欲しいと思う。机や椅子ではあるものの,そのものに息吹を吹き込むのは,その人自身である。それもまた個別ではあるものの,岡崎中学校の歴史である。大切にしてほしい。新しい物,新しい物と波が押し寄せてくる現代において,物を大切に扱うことを,毎日使う机や椅子で教えることはいいことだと思う。共有物の大切さを教えるいい教材のように思う。心のリレーをして欲しいと願う。