学校日記

国民読書年

公開日
2010/01/08
更新日
2010/01/08

校長室から

 今年は国民読書年である。2000年に子ども読書年であったが,あれから10年,対象は大人も含めての読書推進年である。08年に国会で採択されたものだが,まだあまり広く浸透していないように感じる。それより何より,まずは,朝読書をしっかりすることが先決である。
 読書の効用はいろいろと言われている。それゆえか,いろいろな取組には様々な意見が出てくるが,読書を推進することに異論を唱える人はほとんど出ない。誰もが読書をすることの意義を認めているからだ。本を読むことは,脳の活動をフル回転させる複雑な行為が効用だという人もあるが,何より,本と出合うことで,集中力や知的好奇心が育まれることと,沈黙の時間を持つことで,自己との対話ができることである。
 若いうちは乱読でいい。とにかく読むことで,本に親しむことである。そのうちに自分なりの方法や傾向も出てくる。今はどんどん読むことだ。わたしのように50歳も後半になると,目がしょぼしょぼして活字が読みづらくなる。もっと読んでおけばと今更ながら後悔する。司馬遼太郎などは,学校嫌いであって,世の中には,図書館と本屋さえあれば勉強はできると豪語していた。ある意味,他の人がどうのこうのということはなく,自分さえ心がければしっかりと取り組めるもので,とても簡単である。ちょっと集中して本の虜にさえなってしまえばだけである。朝読書のアンケートに朝読書が切れることが残念に思うかどうかを尋ねればいい。その数が多く増えていくことが,読書好きな子どもが増えているかがわかるからだ。何冊読んだとか,何ページ読んだとかを尋ねることもいいが,そのことだけをシンプルに尋ねれば,本当の意味で,朝読書が浸透しているかがわかる。