学校日記

万年青

公開日
2009/12/22
更新日
2009/12/22

校長室から

 万年青と書いて,「おもと」と読む。大辞林を引くと,「ユリ科の多年草。山地に自生し、肥厚した地下茎から多数の濃緑色の葉を出す。葉は長さ30〜50センチで、厚くつやがある。春、短い茎を出して淡黄色の小花を穂状に密集してつけ、実は丸く赤色、まれに黄色。園芸品」とある。学校にも一株,鉢植えがある。
 京都では,正月にこの万年青を愛でるのである。万年青の葉は厚く,年中、緑鮮やかであることから,転居したときに,まずは,万年青を植えたり,鉢植えを部屋に置いたりしてから入るという習わしがある。変わることのない青い葉からは,変わることのない幸せを,また,初夏に咲く淡黄色の花のあとは青い実となり,それが秋には珠玉の実となる。そのことから家運隆盛の象徴として,人々は見つめるのである。そして,元旦に万年青を愛でることで,無事に正月を迎えられた喜びに感謝するのである。京都では,江戸時代に爆発的なブームになったという。万葉集にも歌われ,芥川龍之介の作品名は忘れたが,出てくる。
 学校のそれは,育て方がまずかったのか,ちょっと弱り気味である。ほっておいてもという思いがあったが,やはり心して育てなければ,育たないようである。子どもと一緒である。