学校日記

沈黙

公開日
2009/12/24
更新日
2009/12/24

校長室から

 図書委員会から,お薦めの一冊を書いて欲しいと言われたので,いろいろ考えた末,ファラディーの「ロウソクの科学」を薦めた。しかし,いくつか候補も出していたので,また,休み前でもあるので,本について書くことにする。それにしても,図書委員会もいろいろと新しい企画を出してくれて,楽しみである。
 お薦めの本は,村上春樹の『レキシントンの幽霊』(文春文庫)の中の「沈黙」である。これは,35ページほどであるから,30分もあれば読める。村上春樹は,日本ではノーベル文学賞に一番近い作家である。そして,生まれは京都の伏見である。
 さて,この「沈黙」は,全国学校図書館協議会から集団テキストとして出版された,書き下ろしである。本の中身を書いてしまえば,面白くなくなるので,書かないが,大沢さんが僕に過去の出来事を語るという形式は,あの2年生の「少年の日の思い出」を彷彿させる。テキストという性格上,教訓めいた内容にならざるを得なかったのかもしれないが,一人ひとりが考えなければならないことのように思える。ちょっと1年生には難しいかもしれませんが,難しいものも読み通すということも,大切だ。
 まだまだいろいろなお薦めの本はあるが,本の楽しみは,自らが選んで,買うことで,読み通そうという思いも生まれてくるものでもあるように思う。人に与えられても,なかなかすんなりとは読もうと思えないものでもあるから,自分で選んで,楽しい読書生活を送ってもらえればと思う。わたしも休み中に読んで,また,話ができるようにしたいと思っている。