自主・自律
- 公開日
- 2009/10/23
- 更新日
- 2009/10/23
校長室から
学校における日直や掃除を「当番」と思っている人はいないだろうか。わたしは,こうした学校の活動を「奉仕」と考えている。さて,その違いはなんだろう。
『詳解国語辞典』(旺文社)で「当番」と「奉仕」を引いてみた。
「当番」は,交替であたるように割りあてられた仕事の,番にあたること。また,その人のこと。
「奉仕」は,国家,社会,他人などのために,損得を考えないで働くこと。
よく聞く言葉に,「○○君もやってないから,ぼくもやらない。」,「他の人がいいかげんなのに,わたしだけやっても……。」と。何かの活動を損得だけの基準で考えていたら,何もせずにその恩恵だけを受けることだろう。しかし,よく考えてみると,損得勘定だけで,ものを見る人たちは,だれもがいいかげんな活動をしていく中で,自分を取り巻く状況が恩恵どころか,ますます悲惨な状況になっていくことに気がつかないのである。
自主的な活動,自律的な活動といった自分で自分を管理し活動すること,それができない限り,どこか別の力によって,制限された,束縛された結果を生むのである。そして,罰則などといった,何か恐ろしいものに転化していくのである。
何事も楽しいもの,気持ちの良いものにするかしないかは,自分たちの自主,自律の活動かどうかである。自らが,前に出て積極的に出ていくとき,制限されている,束縛されているという思いは払拭されるのである。自らが前に積極的に出ないとき,何かをやらされているような,つまらない思いが心を過るのである。これは学習にもいえることである。何かやいやい言われてやっているような学習はおもしろくないし,身にもつかないのと同じである。