学校日記

「九転十起」(きゅうてんじっき)

公開日
2020/04/28
更新日
2020/04/28

校長室から

 皆さん,おはようございます。今朝は,バス停前でツバメの親鳥が飛び回り,軒下に作られた巣で雛がピーピーと鳴いている光景に少し見入っていました。皆さんはいかがお過ごしですか。
 今日の言葉は「『九転十起』(きゅうてんじっき)」です。この言葉は,明治,大正期に活躍した女性実業家で,女性の人権・地位向上に尽力した広岡浅子さんの座右の銘です。広岡浅子さんは,NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の主人公・白岡あさのモデルで,ご自身のペンネームにもこの言葉を用いていたそうです。
 広岡浅子さんは,やるときめたら,すぐにやる行動力の持ち主で,嫁ぎ先の大きな両替屋が江戸から明治に移り変わる難しい時期で,たいへん苦しい状況におちいったところから立て直したり,炭鉱経営が行き詰ったとき,自ら炭坑に入り込み,鉱夫を励ましているほどです。女性に学問は必要ないといわれた時代に,独学で経営を学んだり,さまざまな事業を成功させることは至難の業でした。あきらめない気持ちをもって粘り強く取り組む気持ちがこの「九転十起」の言葉に込められているといわれています。
 さて,お話はちょっととんで,今日はもう一つ紹介する言葉があります。沖縄方言の「なんくるないさー」です。何にも努力しないで「なんくるないさー。」って怠けてしまうことは本来の意味ではありません。「なんくるないさー」は,「真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ」という定型句からきたものだそうです。「真そーけー=(人として)正しい行いとしていれば」、「なんくるないさ=自然と(あるべきように)なるものだ」。つまり、「ちゃんと挫けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつかきっと報われて良い日がやってくるよ。」という意味だそうです。「やるだけやったのだから、きっとなんとかなる。」,そんな前向きな気持ちで「なんくるないさー」を使うんですね。
 「九転十起」も「なんくるないさー」もともに,「失敗しても起き上がればいいじゃないか」「つらいことがあっても,くよくよしないで次にことを考えればいいじゃないか」といった大らかさと,困難なことにもチャレンジする大胆さ,そして,その陰で自ら学び努力する粘り強さの三つをあわせもっていると思います。一つだけだとしんどかったり,うまくいかなかったりするかもしれませんが,この三つをバランスよく,少しずつ身につけていきたいですよね。皆さんはいかがでしょうか。
 「頑張れ,九条中生! 高くはばたけ 我が九条」