学校日記

初めて自分で自分を褒めたいと思います。

公開日
2020/04/27
更新日
2020/04/27

校長室から

 皆さん,おはようございます。新しい1週間の始まりですね。まず本日が皆さんにとって,いい一日になりますように…。今日の言葉は「初めて自分で自分を褒めたいと思います」です。この言葉は,1992年バルセロナで銀メダルをとった有森裕子さんが,1996年アトランタで銅メダルと2大会連続で五輪メダルを獲得したときのインタビューに答えた言葉です。「メダルの色は銅かもしれないけれども(前回の銀メダルには及ばなかったけれども),終わってから,なんでもっと頑張れなかったのかと思うレースはしたくなかったし,今回はそう思っていないし......」と涙を湛えながら語り,「初めて自分で自分を褒めたいと思います。」と結んだ姿は日本中の感動を呼びました。
 「自分で自分を褒めたいと思います」は,フォークシンガー高石ともやさんの「自分をほめてやろう」という詩の一節がもとになっています。有森さんが高校1年生のときに始まった全国都道府県対抗女子駅伝で,有森さんは3年連続補欠でした。出場叶わず,不遇の時代があったのです。その駅伝大会の場で,高石さんが参加選手に向けて朗読した詩に感動した有森さんは「いつかこれを言える選手になろう」と決意したそうです。有森選手は練習を重ねてバルセロナオリンピックで銀でダルを獲得されたのですが,それ以降銀メダルの重圧に耐えきれなくなって一時は本当に走る事が辛かったそうです。しかし,高石ともやさんのこの言葉をいつも思いだし支えられて,苦しい練習も頑張れたそうです。
 皆さんにも,誰かの温かいひと言によってうれしくなった経験,頑張れた経験,あるいは「あんなこと,言わなければよかった」と後悔した経験などがあるのではないでしょうか。私は,言葉には力があると考えています。「伝える言葉に真心を込めること」「発せられた言葉から相手の心情を推し量ろうとすること」は,大切にしなければならないと思います。通信技術の発達により,多種多様なコミュニケーションの手段が生まれ,日常のツールになっています。不特定多数の人に対しても,手軽に言葉を伝えることができるようになり,格段に便利になっています。それだけに,「言葉の力」と「言葉の使い方」を十分に心に留めておかなければならないと思います。そして,自分の相手も幸せになれる温かい言葉の受け取りができる人になりたいですよね。