学校日記

「流れに棹さす」から考える言葉の変化

公開日
2026/11/07
更新日
2026/11/07

学校の様子

11月5日、中学3年生の国語の授業では、慣用句・ことわざ・故事成語について学習しました。

授業の中で、先生から「流れに棹さす」の正しい意味について確認がありました。

「流れに棹さす」と聞いて、勢いを止めることと勢いを増すことのどちらを意味するのか問われると、多くの生徒が「流れに逆らって止めること」と答えました。しかし、先生から本来は「流れに棹をさして舟を進めることから、勢いをさらに強めること」という意味であると説明されると、多くの生徒にとっては意外な内容だったようで、教室には驚きの様子もうかがえました。

言葉は時代とともに変化していきます。「流れに棹さす」についても、現在では「流れに逆らって邪魔をする」という、本来とは逆の意味で理解している人が少なくありません。このように、本来の意味とは異なる意味で言葉が広く受け止められるようになることも、言葉の意味変化の一つといえます。

言葉の意味の変化は、ある言葉が使われる機会が減ったり、社会や生活の様子が変わったりすることで起こります。日本語の歴史を振り返ると、そのような例は数多く見られます。例えば、古語の「おかし」は、現代の「おかしい」から連想される意味とは異なり、「趣深い」「すばらしい」といった意味で使われていました。

慣用句や古い言葉の本来の意味を知ることは、特に古典や文学作品を正しく読み解くうえで大切です。今回の授業では、一つの慣用句をきっかけに、言葉が時代とともに変化していくおもしろさや、日本語の奥深さについて考える時間となりました。