学校日記

『経済知力フォーラム2 〜3年生〜』

公開日
2015/10/26
更新日
2015/10/26

学校の様子

今年度,2回目の「経済・知力フォーラム」は京都大学名誉教授・神戸大学特命教授の西村和雄先生による講義で「君たちはなぜ学ぶのか」というタイトルでした。様々なデータを駆使した内容で,本当に大切なものは何なのか,なぜ学ぶことが大切なのかという,正に今の中学生高校生にとって,その本質に迫るような内容の講義でした。
1時間目は“肝心なことや大切なことは目に見えない”という大枠で,家で学習しない高校生の増加,数学・理科は将来役に立たないと考える高校生の増加,等のデータから,本当にそうなのかということで,企業の採用者の立場からの「基礎学力の低さ」という課題,大学入試で数学を選択した人としなかった人の年収や役職に就いている人の割合の差,理科離れ,特に物理離れの現状と危険性,等に言及されていました。そして,「自由放任」と「自由競争」の違いということで『国富論』の「見えざる手」とはまさに市場メカニズムのことで,競争にはルールがあり,紀伊国屋文左衛門の例から裁定取引の実際,需要曲線と供給曲線から均衡価格とその変動の様子について説明がありました。後半は、中学生のみなさんには少し難しい内容でしたが、メモをとりながら、一生懸命、集中して聞いていました。
2時間目は学ぶことによって選択肢の幅が拡がり、目標を見つけやすくなるということ,『守破離』という言葉の説明から,ひたすら学ぶこと,そして自分自身で工夫していくこと,パラダイムから自由になることが大事であること。型破りとは,型を踏まえた上で新しいものを造ることで,基本がないと形無しになってしまうこと。数学と社会,学力テストと論文,英語と日本語,創造性と知識,一般入試とAO・推薦入試など,二者択一になりがちなのは日本特有の論理であること。一般入試とAO・推薦入試による入学者の違い,内的規範の重要性(嘘はつかない・人に親切にすること・法を犯さないこと・勉強すること)の具体例,何事にも遅すぎることはないこと,不得意でもやっておくことの重要性などについて説明頂きました。少し難しい語句も出てきましたが,とても有意義な内容であったと思われます。