学校日記

《からすま花暦》アジサイの花の色って?

公開日
2012/06/12
更新日
2012/06/12

からすま花暦

 梅雨に入り、うっとうしい曇り空が続いています。そんな季節に美しく咲いているのがアジサイ(紫陽花)です。校内にもいろいろな場所に植えられ、これからが花の盛りです。ぜひ探してみてください。
 アジサイは、アジサイ科アジサイ属の植物の総称で、アジア、北アメリカに約40種類が分布する低木で、日本には約10数種があります。アジサイの花は両性花(完全花)と装飾花(不完全花、中性花)の2種で構成されています。両性花は生殖能力のある、いわば花の本体で、雄しべと雌しべを持ちますが、開花してもあまり目立ちません。装飾花は大きな花びら(じつは萼)をもっていますが雄しべや雌しべが退化しており、実を結ぶことはありません。アジサイの花を見て多くの人が「外見上の花」と認識している部分はたいがいが装飾花だと思います。
 アジサイといえば、様々な色合いが特徴です。一日で花の色が微妙に変化することから、「七変化」とも呼ばれています。一般に「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」と言われていますが、土壌の pH (酸性度)は花色を決定する要因の一つに過ぎません。花弁(正確には装飾花)に含まれる補助色素によっては青になり得ない、またはなり難いものがあるほか、pH は地中のアルミニウムがイオン化する量を左右する要因に過ぎないため、仮に酸性土壌であっても地中のアルミニウムの量が少なければ花が青色になることはありません。また、初めは青かった花も、咲き終わりに近づくにつれて赤みがかかっていきます。一概にすべてのアジサイに当てはまる性質とは言えませんね。
 アジサイの名前は、藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものと言われています。属名のハイドランジアはギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)からなり「水の器」「水がめ」と解釈されます。 これはアジサイが根から非常に水をよく吸うから、果実の形が水がめの形に似ているからなど諸説がありはっきりしません。
 シーボルトはアジサイにハイドランジア・オタクサという学名を付けましたが現在では使われていません(シーボルト以前に違う学名を命名・発表していた人がいたので)。 また、オタクサの名前はシーボルトの愛人「楠本滝〜通称、お滝さん」の名前から付けられたと、植物学者の牧野富太郎は推測しています。
 花言葉は、「移り気」「高慢」「無情」「辛抱強い愛情」「冷淡」で、やはり色の変化が冷たく、移り気な印象を与えるのでしょう。
 下の写真は、アジサイを模した、この季節ならではのお菓子です。とてもきれいですね。