学校だより「轍」6月号より
- 公開日
- 2020/06/03
- 更新日
- 2020/06/03
校長室より
長かった二ヶ月の休校期間を経て,まだ慣らし運転とは言え,ようやく京都京北小中学校に子ども達の黄色い歓声が響き渡るようになりました。この間のストレスを緩和しつつ,よしっ新しい学校で,よしっ新しい学年で,よしっ新しい仲間と,頑張るぞ!という子ども達の「やる気」が,今ぞとばかりに花開くことを期待しています。
しかしながらコロナ対策は継続せざるを得ません。授業時間の確保もさることながら,様々な行事が延期もしくは中止とならざるを得ないことをご理解下さい。統合前の京北の良き伝統を引き継ぎ,それぞれの成長が感じられ,最高学年の9年生を頂点とした素晴らしいパフォーマンスが下級生の手本となるべく取り組みを進めていますが,音楽祭・文化祭・体育祭,あるいは保護者参観やPTA総会などいわゆる「3密」を避けるために,行事の見直しや中止の検討を余儀なくされています。何とか「延期」という形でも実施したいのですが,やむを得ず中止の選択をしたり,あるいは子ども達の参加を最優先させるため保護者の参観を不可にするなどの措置を取ったりする場合もあるかも知れません。どうかご理解を頂きますよう,お願い致します。
高校ではインターハイが中止され,夏の高校野球も中止が決まりました。中学校においても春の総合体育大会が中止され,すでに夏の全国大会,近畿の大会の中止が決まっています。何とか市内大会だけでも出来ないものか模索されています。ずっと中籍で来た私もたくさんの部活動に関わってきました。9年生にとって,最後の夏にかける思いがとれだけ大きいものか,この事態を涙無くしては迎えられません。本当に断腸の思いです。ただ改めてこれまで子ども達に語ってきたことを思い出します。私は中3の部活動の最後の夏,必ず最後は敗北で終わる,3年生引退のその日,全員で円陣を組み,一人ひとりに,自分のペアに,自分のチームに,心からの気持ちを込めた「ありがとう」を言わせます。そして部活動で「勝つこと」は目標であって目的では無いこと,部活動の目的は,今君たちが感じているこの感情のことであることを確認します。簡単に言えば,私は部活動の目的は人格を高めることにあると考えています。
今年の夏,今年一年は試練の一年であるかも知れません。しかしこの逆境に耐え抜くこと,その中から何かを学ぶこと,強くなること,それらのことを意識できるなら,長い人生の中でひとつ特別な一年として記憶されるのではないでしょうか。