学校だより「轍」5月号より
- 公開日
- 2020/04/30
- 更新日
- 2020/04/30
校長室より
新型コロナウィルスによる感染拡大を阻止するため,日本中が我慢を余儀なくされています。学校も休校が延長され,さぞかし生徒の皆さんも,各ご家庭におかれましてもストレスが溜まっていることとお察しします。何とか状況が改善し,一刻も早く「日常」が戻ることを心から願います。休校に伴い,様々な行事を中止もしくは延期せざるを得なく,当初計画していた教育活動が出来ないことが本当に歯がゆい思いです。しかし行事を組み替えたり,逆によりよい活動になるよう練り直したりする事で,教育活動が再開された時には,生徒の皆さんが充実した学校生活を送れるよう,準備を進めていますので,今はエネルギーを蓄えておいて下さい。
さて,5月の祝日の中に「憲法記念日」があり,各学校では毎年,日本国憲法にふれる機会を持っています。日本国憲法には,三大原理があると言われています。「基本的人権の尊重」・「国民主権」・「平和主義」の三つです。それぞれに大切な意味があることは言うまでもありませんが,この内「基本的人権の尊重」に焦点を充て,学校で人権に関わる学習を行います。残念ながら今回は休校期間中であるため,直接学習を行うことは出来ませんが,改めて各自で人権について調べたり関心を持つ機会にしたりしてほしいと思います。
これから身近な所で新型コロナに感染した人と接する機会もあると思います。コロナウィルスを正しく恐れ,対処する事は大切です。しかし感染した人自体を差別したり,忌み嫌う事は正しくありません。一番苦しいのは感染した本人であり家族です。感染した人が適切な治療を受けたり,濃厚接触者がきちんと検査を受けたり出来る環境をみんなで創っていくことが求められていると思います。その意味からも,医療の最前線で対応して下さっている医療従事者の皆様に心からエールを送ります。
今,日本中が大きなストレスにさらされ,全てがマイナス方向に向くことが多いですが,この機会を人権について考える時間に,医療に暖かい支援を届ける機会に,この教訓を人類の貴重な経験とする事に,たくさんの人が様々な垣根を越えて団結できるチャンスに変える事に。そうすれば決して無駄な時間では無かったと思えると確信しています。