学校日記

始業式の話

公開日
2011/10/19
更新日
2011/10/19

校長室から

 10月18日(月)の後期の始業式に,私(校長)が子どもたちに話したのは次のようなことです。

 <みなさん,今日,学校へ来るまでに,あるいは学校へ来てから,空を見上げましたか。どんな空だったですか。そうです。ぬけるように真っ青な空でした。「雲ひとつない青空」ではありませんでした。京都の西山や北山,山々の端に少し雲がかかっていました。それでも,本当に青い,美しい青空でした。今の空はどうでしょう。もう様子が変わっているでしょうか。
 明るい太陽に照らされた木々の緑も美しい。この時期の緑は,5月の新緑の頃に見られる緑とはまた違った色です。道沿いにあるポプラの木の葉は,ところどころ黄色を増しています。秋が深まれば,京都の街を取り囲む山々の木々が赤や黄に美しく染まることでしょう。道端のコスモスの花。重そうに穂を垂らした稲田。少しずつ秋が深まってきました。四季のある国,日本。この国に生きる人々は,昔から,季節の移り変わりを心で感じ取ってきました。そして人々は,季節が変わるその節目節目で,それまでのくらしをふりかえりながら,一つずつけじめをつけてきたのです。
 今日は始業式です。そのけじめの日です。式の時には,先生方もみんな普段の服装とは違います。けじめをつける場だからです。みなさんは,これから始まる後期をどのように過ごそうとしていますか。これから教室に帰って,担任の先生や友だちと話し合ってほしいと思います。その話し合いのヒントになる話を一つしましょう。
 みなさんは今日の朝の校内放送を聞いていましたか。放送委員の人は,「始業式」を間違えて「終業式」と言ってしまい,あわてて言い直しをしていました。あまりよろしくありませんね。それでもともかく笑ったりするようなことはなく,放送を続けました。「今日は始業式です。みなさんは後期のめあてをもう決めていますか。めあてを決めるだけではいけません。それを行動に移さなければ意味がありません。みなさん,頑張りましょう。」実にすばらしいことを話しています。その通りです。放送委員は一応話すことを考えてきたのでしょう。よいことを言っています。全くいい加減だった訳ではない。
 しかし,それだけでは駄目です。あかんのです。だいたい,この朝の放送をしっかり聞くことのできた人は,ここに何人いるでしょうか。実はあまり聞いてくれていない。なぜですか。それは放送委員の人に,何とかこのメッセージを伝えようとする「本気さ」が足りないからです。この言葉を伝えたいと本気で思えば,必ず準備をします。準備ができなければならない。厳しい言い方をしますが,今日の放送はその準備が足りません。
 今日の放送委員の人のことだけを話しているのではありません。みなさんは,授業やスポーツや,あるいは遊びであっても,「本気になって」取り組んでいますか。まあまあこんなものかなといい加減なところでごまかしていませんか。本気になりましょう。本気になれば,当然のことながら,私たちは準備をします。ことにあたって準備をすることが実に大切なのです。
 「本気になること」「準備をすること」をつなげながら話しました。各学級で,この続きを話し合ってみてください。>