校長室より8
- 公開日
- 2009/12/22
- 更新日
- 2009/12/22
校長室から
校長室より 校長 吉川 栄一
この一週間は,めっきり寒くなりました。秋から冬に移りゆくさまは,先を急ぐウサギのように速く感じるのです。寒い朝,背をかがめて歩いていると,谷に落ちていくような気がして,不安になります。「これはいけない」と背を伸ばして遠くを見ると,まだ西山は,わずかに紅葉が残っています。山は晩秋,おそい秋は,栗茶色です。
一日を終えて下校のとき,桂駅までの夜道は,美しい光の道に変わります。あちこちの庭先に赤・青・緑が瞬いています。サンタクロースもプレゼント配りを忘れるほど,それは賑やかで退屈しません。この時期ウロウロと散歩もいいかも知れません。
今回は,先日お世話になった今年度2回目の保護者アンケートの裏面「気のつかれたこと」について,ご報告します。(表アンケートの報告は後日にいたします)
たくさんの方々に協力をいただきました。ありがとうございました。今回のアンケートで3年目,6度目の「校長室より」を通しての保護者の皆さんへのお便りです。
保護者の皆さんの意見は,学校評価として受け止め,よりよき学校づくりのために,耳を傾けたいと考えています。同時に,子どもを育てていくための協力者として連携や工夫について共に考えていきたいと思っています。記名制にしていることから,熟慮されたものであり,中には意を決して提出された意見もあり,厳しければ厳しい内容ほど学校は重要と受け止めたいと思っています。今後も記名制にてよろしくお願いいたします。また,担任への質問や要望については,懇談等に譲っています。
アンケートそのものに疑問を感じておられる方も便りをいただきました。「氏名まで記入しているのに何の返答もない。何のアンケートか理解できません」この3年間に皆様の思い・ご意見を資料にして数多くの改善を図ってきたし,励ましに勇気をもらい,反省に多いに役立ててきたつもりです。勿論,完全とは思っていませんが,そうだと感じたことについては,論議し実践してきました。保護者の方々の思いは,大切にしています。
施設に関しての要望がたくさんありました。「学校が汚い」「床が汚れていて,二足制の意味がない」「南校舎の一階が埃っぽい」「北校舎三階の下水管がつまっている」「玄関の傘が汚い」「野菜の花壇が,ほったらかしでは?」「特別教室の掃除が雑」「掃除方法を見直しては?」「ホールの壁が汚い。ボランティアを呼びかけて掃除をすれば?」読んでいると落ち込んでしまいそうになります。いえいえ,せっかく伝えていただいているのです。具体的な提案もあり,できることから実行したいと思います。でも「南校舎のトイレも改修していただきたい」には,さすがに落ち込みました。その通りで改修したいのはやまやまなんです。「北校舎のトイレが,まず改修できた」と共に喜んでください。
子どもたちに迷惑をかけている下水管は,ほっているわけではないのです。ゴム吸引道具で何回もやってみましたが,らちがあかず業者さんに噴射機を使って通してもらいました。たくさんのゴミとたくさんの牛乳ストローが出てきました。しばらくの間は,これで流れていたのですが,大量に水を流すとあふれるのです。直線の配管でなく曲がりくねった配管なのです。ここが通れば次の角で詰まるといったことらしいのです。先週に再度業者さんに来てもらいました。今バケツに何倍も流して,試しています。今は流れていますが,様子を見ています。
玄関の傘には,理由があります。玄関の児童靴とあわせて貸し出し用にしています。突然の雨で傘のない子どもに,引き取り手のない傘を利用して使わせています。整理せず単に置いているわけではないのです。次の日ちゃんと畳んでお礼を言いながら返しに来る子もいますが,そのまま返す子もおり無理に突っ込んで骨が折れたりします。中には,次から次へと品定めをしてバラバラ状態で突っ込んでいく子もいます。やめようかとも思うのですが,雨が降ると,やはり必要なのです。保護者の方がそっと返し方を助言してやると嬉しく感じます。用務員さんや教頭先生が様子を見て整理していますが,すぐに元通りにバラバラとなります。
床の汚れについての工夫は,まだまだですね。以前,二足制の機能がない校舎に,教室にかなりの土が上がる対策として二足制にしたと聞いています。だから,教室での土ぼこりは少ないはずです。今まで,掃除の指導とともにマット・スノコ等を新調してきました。今後も掃除の方法,指導と工夫を重ねたいと思います。
逆に,「(北校舎の)トイレがきれいになって喜んでいます」「学校が,きれいになってきています」とのご意見がありました。今後,年に数回ある全校清掃にも多数の皆さんが参加してご協力ください。
子どもの様子について,「朝,挨拶ができない子が多い」「ほとんど挨拶しない」「挨拶しても返事がないのが寂しい」と「挨拶してくれる子が多く,嬉しい」「見知らない子から挨拶された。皆ができればすばらしい」との両方がありました。私も朝歩いていて,両方の感想を持つのです。子どもたちは,日によって様子が違う子もいます。どんな日にもニコッと笑顔で挨拶してくれる子もいれば,いつもブスッと難しい顔をしている子もいます。保護者の方にお願いです。登校時には,明るく「行ってらっしゃい」と声をかけ,「行ってきまーす」と返事ができるようにしましょう。(しているご家庭には,申し訳ありません)親の方が早く出る時は,反対の挨拶を交わしましょう。挨拶は,習慣ですから,学校と家庭で共に習慣作りをしましょう。
学習中,「私語が多く,トイレにいく子が多いのでは?」「態度がわるく,ガサガサしている」「立ち歩く子がいる」「暴力をふるう子がいる。人の痛みのわかる人に」「言葉遣いが乱暴」「勝手にしゃべっている」。授業中のことについては,学校は特にしっかりと受け止めたいと思います。どの教師も,現状を見極め,子どもの理解を基に,指導をしようと精一杯です。支援を必要とする学級に時には二人体制で臨んでいます。学級をよい方向に変えようと努力をしています。「管理職は実態を知っているのか」と強く指摘されました。まだ,不十分なところは多々あります。私もがんばります。
安心の思いも伝えてもらっています。「学校が楽しい」「学校の出来事を何でも楽しそうに話します」「学芸会よくがんばった」「笑顔で登校,先生の目配り感謝」「トラブルを乗り越えて成長へ」「ケガの対応早くて感謝」「子のことをよく理解してもらって感謝」「丁寧に子どもの相談にのってもらって感謝」「友達と楽しく過ごしている」「何の心配もなく登校している」「子どもが,自信を取り戻してきた」等。
心配もあります。「高学年の女子のことが心配」「女子の話し方が乱暴」「嫌なことを押しつけ合う友だち関係に心配」「ゴミを落としていく子どもたちに心配」どの問題も保護者の協力を得ながら,連携を密にして取組んでいきたいと思いっています。大人を離れて独り歩きをしようとする子どもの複雑な心情が,いろんな所に表出します。排他的な仲間作り,乱暴言葉,意地張りや反発,突発的な行動など,時間をかけながら,考えていく必要があります。学校だけでは,できないことです。相談しながら進めたいことです。
2年生の保護者から,「2年間で,4人の先生になった」こと,「報告が,書面一枚であり,説明がなかった」こと,「後任が,決まってなかった」ことの指摘がありました。担任が年度途中で変わることは,子どもたちにとっては負担の多いことと思います。1年時は病気でやむを得ずですが,2年時についての産休はもちろん認識していました。まとまりがあり順調に育っている新2年生であること。まなびの先生が7月まで設置され,二人体制が取れること。講師の先生は,前年度から在籍している本校の事情も知っていて新2年生をよく理解していること等の理由で現在のようにしています。どの学年もそれぞれに大事な時期であり,それぞれに事情のあることを踏まえて踏み切りました。「幸い今の先生は子とコミュニケーションがとれていて,ストレスはない」と記されていることに安堵しています。それから,講師の任用方法についてですが,決まってなかったのではないのです。先に述べたように,学校としては,4月から「まなびの先生」として子どもたちとかかわって,交代してから3月までの計画をしていました。しかし,任用については,診断書に基づいてされるのです。先の1年を言いきることができないのが実情なんです。今だからこそできる説明なのです。ややこしい話で申し訳ありません。ご理解ください。
一人ずつの思いに答えることはできていません。だからといって,皆さんのアンケートが「役に立ってない」とは,思っていません。教職員にも知らせながら,掃除のこと,エプロンのこと,教室のこと,挨拶のこと,花壇のこと等,担任・係りに伝え話し合っていきたいと考えています。
今年も,あとわずかとなりました。先日から4年生や5年生が,学習のことで校長室を訪ねてきてくれます。初めて部屋に入る子は物珍しそうにキョロキョロしながら,それでいて楽しそうに短い時間を過ごしていきます。そんなことを喜んでくれる子どもたちを私は,いとおしくてたまりません。
よいお年を お迎えください。