校長室から
- 公開日
- 2012/11/30
- 更新日
- 2012/11/30
校長室から
心の声が聞こえる人間に
〜全ての人が生まれてきたことを喜びあえる社会に〜
校長 牧野雅彦
ある愛着障害に関する本の中に,次のような事が書かれていました。「人は,生まれるとすぐに母親に抱きつき,つかまろうとする。逆に言えば,育っていくためには,つかまり,体に触れ,安らうことができる存在が必要なのである。」母と子どもとの関係の意味が語られていました。
また,「子どもが成長するうえで,母が子を抱っこすることは,乳を与えることと同じくらい重要なのである。いくら栄養を与えても,抱っこが不足すれば子どもはうまく育たない。」とも書かれていました。抱っこと子どもの成長との関係が述べられていました。
さらに,抱っこと愛着との関係について,「抱っこをし,体を接触させることは,子どもの安心の原点であり,愛着もそこから育っていく。抱っこすることで,子どもから母親に対する愛着が生まれるだけでなく,母親から子どもに対する愛着も強化されていく。」と述べられていました。抱っこという行為が母子関係を深く豊かなものにしていくということのようです。
人権とは「生まれた時から すべての人が持っている 人間として大切にされる権利」であると言われています。そこから考えれば「抱っこされることそのものが,人間として大切にされることであり,人権のスタートである」と言えるのかもしれません。私たちは,わが子をどれほど抱っこして育ててきたのでしょうか。
人権月間にあたり,本年度「ヒューマンタイム」という子育てについて教職員と保護者の方々とが共に考える学習会を企画しました。教員による寸劇・朗読。そしてフィナーレは歌「全ての人が生まれてきたことを喜びあえる社会」を目指すためには,まず「わが子が生まれてきたことを喜びあえる家庭」にすることが大切です。ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。子ども達の心の声を聞ける大人(教職員・保護者)になりましょう!